株式市況「日経平均株価は4円安の小幅続落 商い薄で方向感に欠ける展開 指数構成比率上位、中核銘柄はまちまち 個別材料株に短期資金」
先週末の米国市場はほぼ変わらず。週明け29日がメモリアルデーの祝日休場となるため、商い薄で小動きに終始しています。
ダウ平均株価は、前営業日比2.67ドル安の21,080.28ドル。ナスダック総合指数は4.94ポイント高の6,210.19ポイントで取引を終えました。
為替相場では、手掛かりに乏しく、週末に北朝鮮がミサイル実験を行い、若干の円買いを誘う流れ。東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ124円台前半で推移しています。
東京株式市場では、売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は19697円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価がマイナス圏に転じたあと、再び買い直される動き。売り買い交錯が続きました。
後場も前営業日近辺でのもみあいに終始。今晩の米国市場が休場、市場参加者不足で方向感の欠ける展開に、大引け前には手仕舞い優位で引けています。
日経平均株価終値は、4.27円安の19,682.57円。東証1部の売買代金は概算で1兆7928億円。東証1部の売買高は概算で12億7453万株。値上がり銘柄は933(46%)に対し値下がりは942(46%)、変わらずは138(6%)となりました。
指数小幅続落も方向感を欠く流れ、日経平均株価構成比率上位ではファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>が買われた半面、ソフトバンク<9984>は安く、まちまちな反応となっています。
メガバンクの三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>も小動き。市場参加者不足でボリュームを要する中核銘柄は指数同様に方向感を欠く動きとなりました。
売買代金上位では、新値追いの任天堂<7974>、材料表面化の東芝<6502>が堅調。自社株買いのエイチ・アイ・エス<9603>、フィンテック関連のフィスコ<3807>、リミックスポイント<3825>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、海運、鉱業、非鉄、その他金融、不動産、証券商品、ゴム製品、紙パルプ、保険、情報通信、繊維製品などが並びました。
一方、値上がり上位はその他製品、食料品、小売、サービス、水産農林、倉庫運輸、電気ガス、化学、陸運などとなっています。
個別では、米国ガラス繊維事業買収の日本電気硝子<5214>、格上げのクレハ<4023>、目標株価引き上げの楽天<4755>などが物色されました。
新興市場では、リミックスポイント<3825>、インフォテリア<3853>、ASJ<2351>、うるる<3979>、ビーグリー<3981>、グノシー<6047>、日本一ソフトウェア<3851>、ラクオリア創薬<4579>、ベクター<2656>などが賑わっています。