株式市況「日経平均株価は51円安の4日続落 一旦切り返すも戻り売りで軟化 金融関連、外需関連を中心に軟調 テーマ株に短期資金集中」
昨晩の米国市場はは高安まちまち。米国金融政策イベントとなるFOMC政策声明では利上げを伝え、FRB議長会見では利上げ継続見通しを示したことでテクノロジー関連が売られた半面、トイレタリーや公益株を中心に買われています。
ダウ平均株価は、前営業日比46.09ドル高の21,374.56ドル。ナスダック総合指数は25.48ポイント安の6,194.89ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げ実施で出尽くし気味の円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル109円台半ば、1ユーロ123円台前半で推移しています。
東京株式市場では、政策声明後の円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19815円の続落スタートに。
寄り付き後は、イベント消化後の円買い圧力一巡とともに日経平均株価は切り返す動き。ただ、買い一巡後は戻り売りに押されており、再びマイナスに転じました。
後場では節目19800円レベルから下値拾いで水準探りの動き。円買い圧力後退とともに引けにかけて下げ渋っています。
日経平均株価終値は、51.70円安の19,831.82円。東証1部の売買代金は概算で2兆4775億円。東証1部の売買高は概算で18億8192万株。値上がり銘柄は817(40%)に対し値下がりは1063(52%)、変わらずは139(6%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が軟調。指数を押し下げています。
円高推移でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>も下落。保険の第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>も売られました。
売買代金上位では、材料性で任天堂<7974>、バイオ関連のアンジェスMG<4563>、仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>、1部昇格の平田機工<6258>、コンテンツ関連のKLab<3656>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位にゴム製品、鉄鋼、石油製品、ホケ、非鉄、銀行、海運、証券商品、ガラス土石、金属製品、機械、輸送用機器、鉱業などが並びました。
一方、値上がり上位はその他製品、建設、小売、医薬品、空運、陸運、水産農林、不動産、サービスなどとなっています。
個別では、決算評価でHamee<3134>、月次好調のイオンファンタジー<4343>、目標株価引き上げの大東建託<1878>、前田建設工業<1824>、ニチイ学館<9792>などが物色されました。
新興市場では、ジーエヌアイグループ<2160>、トランスジェニック<2342>、サイバーステップ<3810>、システムディ<3804>、ノムラシステムコーポレーション<3940>、ホロン<7748>、シノケングループ<8909>などが賑わっています。