株式市況「日経平均株価は123円高の続伸 25日移動平均線を奪回 外需関連、ハイテクに物色 材料株、投資判断銘柄が好調」
昨晩の米国市場は上昇。エネルギー関連が上昇したほか、S&P500種株価指数とナスダック総合指数も連日の最高値更新を記録しています。
ダウ平均株価は、前営業日比66.02ドル高の21,640.75ドル。ナスダック総合指数は40.74ポイント高の6,385.04ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国債利回り低下、欧州金融政策イベントを控えてドル、ユーロとも下落。東京時間帯早朝では1ドル111円台後半、1ユーロ128円台後半で推移しています。
東京株式市場では、円高推移も米国株高を好感した買いが先行。日経平均株価始値は20046円の続伸スタートに。
寄り付き後は、午後発表予定の日銀金融政策決定会合の政策声明待ちで上値の重い立ち上がりに。ただ、円売り圧力とともに上値を伸ばし、前引け前には日経平均株価が節目20100円台に乗せる場面も見られました。
昼休みに伝わった日銀金融政策決定会合の政策声明では現状維持となったものの、景気判断の上方修正が伝えられており、後場寄りから買いが優勢に。日経平均株価は後場一段高となっています。
日経平均株価終値は、123.73円高の20,144.59円。東証1部の売買代金は概算で2兆1144億円。東証1部の売買高は概算で16億5097万株。値上がり銘柄は1491(73%)に対し値下がりは399(19%)、変わらずは133(6%)となりました。
指数続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、富士フイルム<4901>、SUMCO<3436>なども買われており、指数を押し上げています。
中核銘柄では外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、三菱電機<6503>、日立<6501>なども堅調。メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>なども買われました。
売買代金上位では、格上げのTDK<6762>、バイオ関連のアンジェス<4563>、低位のレナウン<3606>、日経平均株価構成銘柄採用の思惑で村田製作所<6981>が賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に水産農林、化学、その他金融、石油製品、証券商品、電気機器、医薬品、ゴム製品、鉱業、サービス、空運、建設、機械、卸売などが並びました。
一方、値下がりはその他製品の1業種となっています。
個別では、格上げの中外製薬<4519>、スタートトゥデイ<3092>、目標株価引き上げの東海カーボン<5301>、新規カバレッジの太平電業<1968>、好業績観測のマルハニチロ<1333>などが物色されました。
新興市場では、アンジェス<4563>、アトラエ<6194>、ティーケーピー<3479>、中村超硬<6166>、ワットマン<9927>、ラクオリア<4579>、トレイダーズホールディングス<8704>、UTグループ<2146>などが賑わっています。