株式市況「日経平均株価は34円安の続落 節目19900円は保つ動き 決算銘柄の反応が目立つ 決算評価銘柄の物色は続く」
先週末の米国市場は高安まちまち。決算内容が嫌気されたアマゾンらテクノロジー関連が売られたほか、消費関連も弱含んでいます。
ダウ平均株価は、前営業日比33.76ドル高の21,830.31ドル。ナスダック総合指数は7.51ポイント安の6,374.68ポイントで取引を終えました。
為替相場では、北朝鮮のミサイル発射実験など地政学的リスクの高まりも円買い圧力につながり、東京時間帯早朝では1ドル110円台前半、1ユーロ129円台後半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因軟化を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19933円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価がすぐさま切り返し、節目19900円を下値意識にプラスに転じる場面も見られました。
ただ、買いは続かず、後場も前営業日終値を挟んでのもみあいに終始しています。
日経平均株価終値は、34.66円安の19,925.18円。東証1部の売買代金は概算で2兆9067億円。東証1部の売買高は概算で23億3455万株。値上がり銘柄は685(33%)に対し値下がりは1266(62%)、変わらずは72(3%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>などが軟調。指数を押し下げています。
一方、決算評価継続のデンソー<6902>、任天堂<7974>が底堅い動き。外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、三菱電機<6503>、コマツ<6301>なども買われました。
売買代金上位では、日経平均株価構成銘柄入りのセイコーエプソン<6724>、決算評価の日立<6501>、京セラ<6971>、新日本製鐵<5401>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に食料品、電気ガス、ゴム製品、水産農林、不動産、鉱業、石油製品、機械、精密機器、情報通信、小売、その他金融、空運などが並びました。
一方、値上がり上位は鉄鋼、海運、紙パルプ、医薬品、非鉄、倉庫運輸、証券商品、輸送用機器、金属製品、ガラス土石などとなっています。
個別では、増額実施の神戸製鋼所<5406>、決算銘柄のリコー<7752>、格上げのTDK<6762>、好業績観測のいすゞ自動車<7202>などが物色されました。
新興市場では、アカツキ<3932>、アクセルマーク<3624>、ジーエヌアイグループ<2160>、サイバーステップ<3810>、インターネットインフィニティ<6545>、ストリーム<3071>、アエリア<3758>、田中化研<4080>、インフォコム<4348>、INEST<3390>などが賑わっています。