株式市況「日経平均株価は143円高の反発 前営業日下落分埋める 中核銘柄、外需関連に見直し買い コンテンツ関連が急落」
昨晩の米国市場は上昇。北朝鮮のミサイル発射を受けて売り先行の立ち上がりとなったものの、政権側の反応が限られたことで地政学的リスクは高まらず、堅調展開となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比56.97ドル高の21,865.37ドル。ナスダック総合指数は18.87ポイント高の6,301.89ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株式上昇とともにドルも見直される展開。東京時間帯早朝では1ドル109円台半ば、1ユーロ131円台前半で推移しています。
東京株式市場では、前営業日に売り込まれた経緯から外部要因の落ち着きとともに見直し買いが先行。日経平均株価始値は19480円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日下落分を埋める立ち上がり。ただ、高寄り後は売り買いが交錯しました。
後場も高値圏でのもみあいから、前営業日高値を上回る場面があるなど、大引けにかけて戻り売り圧力が後退しています。
日経平均株価終値は、143.99円高の19,506.54円。東証1部の売買代金は概算で2兆2247億円。東証1部の売買高は概算で17億530万株。値上がり銘柄は1357(67%)に対し値下がりは540(26%)、変わらずは126(6%)となりました。
指数急反発とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが反発。指数を押し上げています。
外需関連のトヨタ<7203>、富士フイルム<4901>、日立<6501>、キーエンス<6861>、内需系のNTT<9432>、JT<2914>、金融関連の野村ホールディングス<8604>なども買われました。
売買代金上位では、JPX400採用のソニー<6758>、韓流コンテンツ期待とともにデジタルアドベンチャー<4772>が好調。一方、コンテンツ関連のKLab<3656>、ブロッコリー<2706>などは売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、倉庫運輸、水産農林、鉄鋼、食料品、電気機器、電気ガス、医薬品、ガラス土石、情報通信、ゴム製品、化学、紙パルプなどが並びました。
一方、値下がりは鉱業、非鉄、石油製品となっています。
個別では、住友ゴム工業<5110>による吸収合併でダンロップスポーツ<7825>、自社株買いのSBIホールディングス<8473>、格上げの東洋ゴム工業<5105>、新規カバレッジ開始の日本特殊塗料<4619>、三井海洋開発<6269>、目標株価引き上げの東ソー<4042>などが物色されました。
新興市場では、アセンテック<3565>、サイバーステップ<3810>、そーせいグループ<4565>、ソウルドアウト<6553>、ネットイヤーグループ<3622>、山王<3441>、日本ライトン<2703>、五洋インテックス<7519>、リバーエレテック<6666>、ホリイフードサービス<3077>などが賑わっています。