株式市況「日経平均株価は60円高の3日ぶり反発 節目19900円をキープ 決算銘柄の反応が中心 材料株、新興市場の手仕舞い響く」
昨晩の米国市場は高安まちまち。原油相場上昇でエネルギー関連が買われたほか、金融関連も底堅く推移したものの、通信、テクノロジー関連は売られています。
ダウ平均株価は、前営業日比60.81ドル高の21,891.12ドル。ナスダック総合指数は26.55ポイント安の6,348.12ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米政権が10日前に就任したばかりの広報部長解任を伝え、ドル売りが優勢に。東京時間帯早朝では1ドル110円台前半、1ユーロ130円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19907円の続落スタートに。
寄り付き後は、前営業日にも日経平均株価が節目19900円攻防から持ち直した経緯もあり、朝安からすぐさま切り返す動き。切り返したあとも堅調もみあいで推移しました。
後場では、大台20000円に迫る場面もあり、底堅い展開となっています。
日経平均株価終値は、60.61円高の19,985.79円。東証1部の売買代金は概算で2兆6035億円。東証1部の売買高は概算で19億4453万株。値上がり銘柄は1112(55%)に対し値下がりは813(40%)、変わらずは97(4%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>が堅調。決算評価で三井住友FG<8316>が買われており、メガバンクの三菱UFJFG<8306>も底堅く、指数を押し上げています。
ただ、任天堂<7974>、ソフトバンク<9984>、東京エレクトロン<8035>、決算が好感されていた日立<6501>などは軟調。決算売りの東ソー<4042>などの下げも目立ちました。
売買代金上位では、2部降格も需給悪化をこなした東芝<6502>、テーマ人気でピクセラ<6731>、決算評価のオリックス<8591>、日東電工<6988>、スタートトゥデイ<3092>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に空運、銀行、陸運、金属製品、保険、水産農林、建設、小売、その他金融、繊維製品、食料品、不動産、電気ガス、紙パルプなどが並びました。
一方、値下がり上位は電気機器、非鉄、ガラス土石、鉄鋼、その他製品、石油製品などとなっています。
個別では、増額の日本航空<9201>、決算銘柄ではハウス食品<2810>、ココカラファイン<3098>などが物色されました。
新興市場では、インターネットインフィニティ<6545>、ソーシャルワイヤー<3929>、イメージワン<2667>、アイフリーク<3845>、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>、プラコー<6347>などが賑わっています。