株式市況「日経平均株価は59円安の反落 大台20,000円の攻防 売買代金上位では増額銘柄、材料株に賑わい 決算売りも目立つ」
昨晩の米国市場は堅調。エネルギー関連は弱含んだものの、テクノロジー関連や消費関連の上昇が相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比25.61ドル高の22,118.42ドル。ナスダック総合指数は32.21ポイント高の6,383.77ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ユーロが底堅く、ドルの上値を抑える展開。東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ130円台後半で推移しています。
東京株式市場では、米国株の堅調展開を受けて買いが先行。日経平均株価始値は20062円の続伸スタートに。
寄り付き後は、前営業日上昇からの利益確定売りも出ており、日経平均株価はすぐさまマイナス転換。大台20,000円割れと円高圧力が押し下げ要因となりました。
後場も買い気は鈍く、日経平均株価は前営業日上昇分を消す格好となっています。
日経平均株価終値は、59.88円安の19,996.01円。東証1部の売買代金は概算で2兆1292億円。東証1部の売買高は概算で16億5236万株。値上がり銘柄は866(42%)に対し値下がりは1023(50%)、変わらずは133(6%)となりました。
指数反落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が売り直されており、指数の重しとなっています。
決算銘柄では、場中開示のIHI<7013>、増額のKLab<3656>が物色されたものの、ホシザキ<6465>、大塚ホールディングス<4578>などが決算売りで下げました。
売買代金上位では、好実態も仕手系色の強いルック<8029>、新型電池増産報道のジーエス・ユアサ<6674>、2部銘柄の東芝<6502>、バイオ関連のジーエヌアイグループ<2160>などが短期資金で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に精密機器、建設、医薬品、不動産、海運、金属製品、ガラス土石、その他金融、卸売、保険、化学、情報通信、証券商品などが並びました。
一方、値上がり上位は水産農林、鉄鋼、鉱業、空運、ゴム製品、サービス、その他製品、倉庫運輸、食料品、小売となっています。
個別では、増額の日本製鋼所<5631>、高砂熱学工業<1969>、自社株買いのツルハホールディングス<3391>などが物色されました。
新興市場では、アカツキ<3932>、アクセルマーク<3624>、グレイステクノロジー<6541>、グノシー<6047>、タイセイ<3359>、ジャパンエレベーターサービス<6544>、ビーマップ<4316>、アエリア<3758>、ブロッコリー<2706>などが賑わっています。