株式市況「日経平均株価は257円安の大幅続落 6月以来の安値更新 外需関連に見切り売り 日程面考慮の手仕舞い売りも」
昨晩の米国市場は軟調。トランプ米大統領が北朝鮮に警告を発し、米朝関係の先行き懸念から地政学的リスクが高まり、リスク回避の流れを強めています
ダウ平均株価は、前営業日比33.08ドル安の22,085.34ドル。ナスダック総合指数は13.31ポイント安の6,370.46ポイントで取引を終えました。
為替相場では、リスク回避の円高が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル110円台前半、1ユーロ129円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、地政学的リスクの高まりを嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19928円の続落スタートに。
寄り付き後は、投げ売りを伴って日経平均株価は下げ幅を広げる動き。節目19800円を割り込んできました。
1ドル110円割れとリスク回避の流れ止まらず、日経平均株価は後場一段安。節目19700円を割り込む場面があったものの、当局の資産購入期待とともに下げ止まりの動きも見られています。
日経平均株価終値は、257.30円安の19,738.71円。東証1部の売買代金は概算で2兆6976億円。東証1部の売買高は概算で20億6631万株。値上がり銘柄は287(14%)に対し値下がりは1657(81%)、変わらずは78(3%)となりました。
指数大幅続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が売り込まれており、指数を押し下げています。
地政学的リスクの高まりで外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、村田製作所<6981>なども軟調。決算銘柄のSUMCO<3436>、ダイキン工業<6367>の下げも目立ちました。
売買代金上位では、決算評価の住友鉱山<5713>、増額のダイフク<6383>、ヤマハ発動機<7272>、コンテンツ関連のKLab<3656>などが個別で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に金属製品、化学、倉庫運輸、サービス、精密機器、空運、その他製品、繊維製品、機械、電気機器、建設、ガラス土石、保険、情報通信、銀行などが並びました。
一方、値上がりは石油製品、非鉄、鉄鋼の3業種となっています。
個別では、増額のステラケミファ<4109>、新電元工業<6844>、宮地エンジ<3431>、決算銘柄のロート製薬<4527>、タカラトミー<7867>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア・ファーマ<4597>、モルフォ<3653>、アップバンク<6177>、夢展望<3185>、細谷火工<4274>、カイカ<2315>、五洋インテックス<7519>などが賑わっています。