株式市況「日経平均株価は77円安の4日続落 節目19400円割れで5月以来の安値 中核銘柄の下落続く ペッパーフードサービス<3053>が独歩高」
先週末の米国市場は軟調。スティーブ・バノン首席戦略官の退任を手掛かりに物色を集めたものの、買い一巡後は戻り売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比76.22ドル安の21,674.51ドル。ナスダック総合指数は5.39ポイント安の6,2216.53ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米人事発表後にドル円下げ止まりが確認されており、東京時間帯早朝では1ドル109円台前半、1ユーロ128円台前半で推移しています。
東京株式市場では、前営業日に売り込まれていた経緯から見直し買いが先行。日経平均株価始値は19509円の反発スタートに。
寄り付き後は、米国市場同様に戻り売りで下落しており、日経平均株価は前営業日安値を割り込み、節目19400円割れを余儀なくされました。
後場では当局の資産購入期待で底堅い立ち上がりとなり、節目19400円攻防が確認されています。
日経平均株価終値は、77.28円安の19,393.13円。東証1部の売買代金は概算で1兆7534億円。東証1部の売買高は概算で14億690万株。値上がり銘柄は1038(51%)に対し値下がりは852(42%)、変わらずは133(6%)となりました。
指数続落でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>らが安く、指数を押し下げています。
外部要因に進展はなく、外需関連の任天堂<7974>、ソニー<6758>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども軟調。金融関連の第一生命<8750>、野村ホールディングス<8604>なども続落しました。
売買代金上位では、上場来高値更新のペッパーフードサービス<3053>、コンテンツ関連のAiming<3911>などが短期資金で買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に証券商品、銀行、ゴム製品、保険、電気機器、食料品、精密機器、その他金融、医薬品、その他製品、機械、輸送用機器などが並びました。
一方、値上がりは金属製品、電気ガス、鉱業、建設、海運、石油製品、倉庫運輸、紙パルプ、化学、空運、非鉄、鉄鋼、不動産などとなっています。
個別では、復配検討報道の日本郵船<9101>、格上げの三菱ケミカルホールディングス<4188>、目標株価引き上げの三菱マテリアル<5711>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア<4597>、エディア<3935>、アクセルマーク<3624>、総医研ホールディングス<2385>、小田原エンジニアリング<6149>、細谷火工<4274>、ラクオリア創薬<4579>、ヒーハイスト精工<6433>などが賑わっています。