株式市況「日経平均株価は9円安の5日続落 TOPIXは反発着地 中核銘柄はまちまち 調査機関の投資判断を買い材料視」
昨晩の米国市場は方向感を欠く動き。ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムを控えて、様子見ムードが強まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比29.24ドル高の21,703.75ドル。ナスダック総合指数は3.40ポイント安の6,213.13ポイントで取引を終えました。
為替相場では、イベント前でドル売りが優勢。東京時間帯早朝では1ドル109円台前半、1ユーロ128円台後半で推移しています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19373円の小幅続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の下げ幅も限られており、節目19400円を挟んで一進一退の動きとなりました。
後場も前場と同水準でのもみあいに終始。日中値幅は76円に限られています。
日経平均株価終値は、9.29円安の19,383.84円。東証1部の売買代金は概算で1兆7142億円。東証1部の売買高は概算で13億1491万株。値上がり銘柄は966(47%)に対し値下がりは919(45%)、変わらずは138(6%)となりました。
日経平均株価続落でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>らが振るわず、指数を押し下げています。
一方、ソフトバンク<9984>、NTT<9433>の通信株、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、SMC<6273>らハイテクが好調。指数を下支えしました。
売買代金上位では、目標株価引き上げのキーエンス<6861>、THK<6481>、上場来高値更新のペッパーフードサービス<3053>、安川電機<6506>、量子コンピュータ実用化関連のエヌエフ回路設計<6864>が賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に水産農林、倉庫運輸、陸運、食料品、建設、電気ガス、医薬品、銀行、精密機器、その他金融、ゴム製品、小売などが並びました。
一方、値上がりは鉄鋼、非鉄、電気機器、その他製品、証券商品、卸売、不動産、機械、鉱業、ガラス土石、化学などとなっています。
個別では、増額のスター精密<7718>、目標株価引き上げのUTグループ<2146>、分割の丸和運輸機関<9090>、スター・マイカ<3230>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア<4597>、総医研ホールディングス<2385>、ジーエヌアイグループ<2160>、ティーケーピー<3479>、ジャパンインベスト<7172>、ユーザベース<3966>、田中化研<4080>、トレイダーズホールディングス<8704>などが賑わっています。