株式市況「日経平均株価は77円安の3日ぶり反落 貿易戦争懸念で売り買い交錯 米雇用統計、米国市場反応を警戒 中核銘柄は高安まちまち」
昨晩の米国市場は続伸。貿易戦争懸念後退を継続視、ハイテク株などに物色が継続しています。
ダウ平均株価は、前営業日比240.92ドル高の24,505.22ドル。ナスダック総合指数は34.44ポイント高の7,076.55ポイントで取引を終えました。
為替相場は株高とともに一時は1ドル107円台半ばまでの円安推移が見られたものの、トランプ米大統領が中国に対して追加制裁関税方針を伝えて円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル107円台前半、1ユーロ131円台前半で推移しています。
東京株式市場では、貿易戦争懸念で売り買いが交錯。日経平均株価始値は21,633円の小反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日終値を挟んで一進一退の値動き。もみあいに終始しました。
後場も今晩の米雇用統計、市場反応を警戒する流れ。売り買いが交錯しています。
日経平均株価終値は、77.90円安の21,567.52円。東証1部の売買代金は概算で2兆6577億円。東証1部の売買高は概算で14億6938万株。値上がり銘柄は661（31％)に対し値下がりは1354（65％)、変わらずは66（3％）となりました。
日経平均株価のもみあいとともに中核銘柄も高安まちまち。ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>、ソニー<6758>、三井住友ＦＧ<8316>、ＮＴＴ<9432>らが買われた半面、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、三菱ＵＦＪＦＧ<8306>、みずほＦＧ<8411>、キヤノン<7751>などは売られています。
シャイアー買収提案観測の武田薬品<4502>が安く、テクノロジー素材のＳＵＭＣＯ<3436>、信越化学工業<4063>、昭和電工<4004>、東海カーボン<5301>なども軟調でした。
売買代金上位では、コインチェック買収のマネックスグループ<8698>、決算評価のセブン＆アイ<3382>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に空運、紙パルプ、海運、倉庫運輸、機械、不動産、金属製品、電気機器、ゴム製品、非鉄、その他金融、ガラス土石などが並びました。
一方、値上がりは石油石炭、鉱業、小売、建設、サービス、水産農林、情報通信、卸売などとなっています。
個別では、分割実施のレオバ<9519>、決算評価の薬王堂<3385>、ジンズ<3046>、製品値上げの雪印メグミルク<2270>などが物色されました。
新興市場では、神戸天然物化学<6568>、ブティックス<9272>、ＳＯＵ<9270>、ＦＲＯＮＴＥＯ<2158>、ティーケーピー<3479>、メディアシーク<4824>、放電精密加工研究所<6469>、ＡＰＡＭＡＮ<8889>、買取王国<3181>などが賑わっています。
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