株式市況「日経平均株価は44円安の反落 節目20100円、25日移動平均線の攻防 FA関連、ハイテクが下支え 決算評価銘柄、材料株が好調」
昨晩の米国市場は高安まちまち。エネルギー関連や市況関連が弱含んだものの、通信、公益、ヘルスケアなどが買われています。
ダウ平均株価は、前営業日比28.97ドル安の21,611.78ドル。ナスダック総合指数は4.96ポイント高の6,390.00ポイントで取引を終えました。
為替相場では、欧州金融政策でドラギ総裁がインフレ率や経済見通しに前向きな見解を見せたことでユーロが上昇、対照的にドルが売られており、東京時間帯早朝では1ドル111円台後半、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は20089円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日後場上昇分を帳消しにしており、押し目買いで下げ渋る場面があったものの、戻り売りが重しに。小安い水準でのもみあいとなりました。
後場も節目20100円を挟んでのもみあい。開示相次ぐ企業決算を見極めたいとの意識から個別物色が目立っています。
日経平均株価終値は、44.84円安の20,099.75円。東証1部の売買代金は概算で1兆9967億円。東証1部の売買高は概算で15億3402万株。値上がり銘柄は924(45%)に対し値下がりは964(47%)、変わらずは137(6%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども弱含み。指数の重しとなっています。
一方、FA関連のファナック<6954>、三菱電機<6503>、SMC<6273>、キーエンス<661>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>などが買われており、指数を下支えしました。
売買代金上位では、好決算の安川電機<6506>、バイオ関連のアンジェス<4563>、スイス子会社の上場で東芝<6502>、低位材料株のレナウン<3606>、IPOのソウルドアウト<6553>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉱業、鉄鋼、ゴム製品、陸運、水産農林、保険、ガラス土石、非鉄、海運、サービス、医薬品、金属製品、銀行、輸送用機器、食料品などが並びました。
一方、値上がりは電気機器、機械、繊維製品、石油製品、精密機器の5業種となっています。
個別では、決算銘柄のエンプラス<6961>、ゲンキー<2772>、新規カバレッジの東京都競馬<9672>、トーセイ<8923>、サカタインクス<4633>、目標株価引き上げのニコン<7731>などが物色されました。
新興市場では、アンジェス<4563>、ソウルドアウト<6553>、ジーエヌアイグループ<2160>、メタップス<6172>、ビリングシステム<3623>、グノシー<6047>、はてな<3930>、クロスフォー<7810>、トレイダーズホールディングス<8704>、アエリア<3758>などが賑わっています。