株式市況「日経平均株価は17円安の小反落　5日移動平均線の上値抵抗が続く　日経平均株価構成比率上位が下支え　決算銘柄の個別物色が続く」

2018/08/06

先週末の米国市場は上昇。7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったものの、米中貿易問題進展期待とともに買い優勢の展開となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比136.42ドル高の25,462.58ドル。ナスダック総合指数は9.33ポイント高の7,812.01ポイントで取引を終えました。

為替相場では米雇用統計後のドル下落が確認されています。

東京市場は米国株上昇を好感した買いが先行。日経平均株価始値は22,536円の続伸スタートとなっています。

寄り付き後は、日経平均株価が下値を探ったあと前引け前に上値を伸ばす動きを見せました。

ただ、日経平均株価が前営業日に5日移動平均線に沿って戻り売りで伸び悩んだ経緯もあり、後場からは再度伸び悩み、前営業日同様に5日移動平均線が上値抵抗となっています。

日経平均株価終値は、17.86円安の22,507.32円。東証1部の売買代金は概算で2兆858億円。東証1部の売買高は概算で13億5067万株。値上がり銘柄は540（25％)に対し値下がりは1486（70％)、変わらずは77（3％）となりました。

日経平均株価の反落とともにメガバンクの三菱ＵＦＪＦＧ<8306>、三井住友ＦＧ<8316>、みずほＦＧ<8411>、中核銘柄のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、パナソニック<6752>などが下落。指数を押し下げています。

一方、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>がしっかり。ＮＴＴドコモ<9437>、ＫＤＤＩ<9433>など内需系銘柄も底堅く推移しました。

売買代金上位では、決算評価続くスズキ<7269>、ポジティブサプライズのユナイテッド<2497>、決算評価に目標株価引き上げのＮＴＴデータ<9613>などが賑わっています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位にその他製品、建設、金属製品、銀行、繊維製品、精密機器、電気機器、食料品、ガラス土石、保険、ゴム製品、海運、空運、陸運、機械、化学などが並びました。

一方、値上がりは情報通信、鉄鋼、石油石炭、水産農林、紙パルプ、非鉄、医薬品などとなっています。

個別では、ＴＯＢ対象の三井ホーム<1868>、増額の大平洋金属<5541>、決算評価のサトーホールディングス<6287>、ノリタケ<5331>、ゴールドウイン<8111>などが物色されました。

新興市場では、ＡＬＢＥＲＴ<3906>、アクリート<4395>、アドバンスト・メディア<3773>、シェアリングテクノロジー<3989>、イボキン<5699>、日特エンジニアリング<6145>、ラック<3857>などが賑わっています。

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