日経平均は69円安の反落 後場下げ渋りで大台17000円をキープ 中核銘柄は指数軟化とともに振るわず 短期値幅取り銘柄に脚光
祝日休場明けとなった昨晩の米国市場は上昇。経済指標の予想下ブレで利上げ観測が後退、買い優勢で推移しています。
ダウ平均株価は、前営業日比46.16ドル高の18,538.12ドル。ナスダック総合指数は26.01ポイント高の5,275.91ポイントで取引を終えました。
為替相場では、軟調な経済指標を嫌気したドル売りが優勢。東京時間帯早朝では1ドル101円台後半、1ユーロ114円台前半の円高水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は16937円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の大台17000円割れ、5日移動平均線割れで下値模索の流れとなったものの、節目16900円で踏みとどまると、安値もみあいに終始しました。
後場も前場同様に16950円レベルでの安値もみあいが継続。当局の資産購入期待で前場高値を上回ると大引けにかけて下げ渋っています。
日経平均株価終値は、69.54円安の17,012.44円。東証1部の売買代金は概算で2兆1267億円。東証1部の売買高は概算で19億1584万株。値上がり銘柄は1054(53%)に対し値下がりは746(37%)、変わらずは173(8%)となりました。
指数反落で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンク、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>も安く、指数を押し下げています。
一方、内需系のKDDI<9433>、三菱地所<8802>、ディフェンシブのアステラス製薬<4503>、ハイテクのキーエンス<6861>、信越化学<4063>などが底堅く推移しました。
売買代金上位では、短期資金集中で任天堂<7974>が活況高。日経平均株価新規採用の楽天<4755>、バイオ関連のそーせいグループ<4565>、コンテンツ関連のモブキャスト<3664>、材料性の極楽湯<2340>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に保険、銀行、紙パルプ、海運、証券商品、非鉄、鉄鋼、その他金融、空運、輸送用機器、ゴム製品、鉱業などが並びました。
一方、値上がり上位は電気ガス、その他製品、サービス、倉庫運輸、建設、繊維製品、石油製品、水産農林、陸運、医薬品、不動産となっています。
個別では、バイオ企業買収の旭硝子<5201>、増額のナイガイ<8013>、アプリ好調のエイチーム<3662>、自社株買いの日本金銭機械<6418>、月次好調のすかいらーく<3197>、目標株価引き上げの東宝<9602>などが物色されました。
新興市場では、イー・ガーディアン<6050>、ベガ<3542>、ミクシィ<2121>、シリコンスタジオ<3907>、エナリス<6079>、シライ電子工業<6658>、北川精機<6327>、田中化学研究所<4080>、ホロン<7748>などが賑わっています。