日経平均株価は4円安と4日ぶり反落 TOPIXは4日続伸 金融関連物色が指数下支え バイオ、コンテンツ関連などに短期資金
昨晩の米国市場は高安まちまち。債券安とともに株式への資金流入が続いたものの、利益確定売りが重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比21.03ドル高の18,868.69ドル。ナスダック総合指数は18.72ポイント安の5,218.40ポイントで取引を終えました。
為替相場では、財政拡大観測による債券利回り上昇からドルが上昇、東京時間帯早朝では1ドル108円台前半、1ユーロ116円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移とともに買いが先行。日経平均株価始値は17690円の続伸スタートに。
寄り付き後は、連日の上昇からの利益確定売りが重しとなっており、日経平均株価がマイナスに転じる動き。節目17600円台でもみあい。小幅安水準で推移しており、方向感を欠く動きとなりました。
後場も方向感なく膠着。ただ、TOPIXは堅調もみあい。メガバンクへの資金集中が確認されています。
日経平均株価終値は、4.47円安の17,668.15円。東証1部の売買代金は概算で2兆5886億円。東証1部の売買高は概算で24億9486万株。値上がり銘柄は809(40%)に対し値下がりは1039(52%)、変わらずは138(6%)となりました。
指数膠着もメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが強く、売買代金上位に進出。資金流入が確認されています。
日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>が買われたものの、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>は軟調。中核銘柄もトヨタ<7203>、NTT<9432>、日産自動車<7201>らが買われた半面、KDDI<9433>、ソニー<6758>、三菱地所<8802>らが売られるなど、まちまちな反応となりました。
売買代金上位では、バイオ関連のそーせいグループ<4565>、コンテンツ関連のガンホー<3765>が活況高。ZMP関連のFVC<9462>が買われた半面、アートスパーク<3663>が売り込まれています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に銀行、倉庫運輸、医薬品、鉱業、石油製品、保険、鉄鋼、精密機器、輸送用機器、電気ガス、ガラス土石、証券商品、機械などが並びました。
一方、値下がりは紙パルプ、海運、陸運、空運、サービス、化学、非鉄金属、ゴム製品などとなっています。
個別では、決算評価の三井住友トラスト<8309>、サンマルク<3395>、オープンハウス<3288>、増額のヤーマン<6630>などが物色されました。
新興市場では、そーせいグループ<4565>、CYBERDYNE<7779>、メタップス<6172>、イグニス<3689>、ユナイテッド<2497>、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>、アスコット<3264>、マルマン<7834>、エージーピー<9377>、ブロッコリー<2706>などが賑わっています。