日経平均は56円高の反発 見直し買いで切り返すも戻り鈍い 金融関連が振るわず、見直しも限定的 ゲーム関連で資金循環
昨晩の米国市場は反発。金融要人のハト派発言を受けて早期の利上げ観測が後退、見直し買いを集めています。
ダウ平均株価は、前営業日比239.62ドル高の18,325.07ドル。ナスダック総合指数は85.98ポイント高の5,211.89ポイントで取引を終えました。
為替相場では、早期利上げ観測後退とともに円が強含み。東京時間帯早朝では1ドル101円台後半、1ユーロ114円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、前営業日に大きく売り込まれていた経緯から、米国株上昇を好感した見直し買いを集める動き。日経平均株価始値は16764円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が25日移動平均線に乗り直したものの、戻り売りが重しとなり、前引け前の日経平均株価はマイナスに転じる場面も見られました。
円買い圧力後退の後場寄りで買い直されるも日経平均株価は前場高値を上回れず。まだまだ上値は重く、戻りの鈍さが目立っています。
日経平均株価終値は、56.12円高の16,729.04円。東証1部の売買代金は概算で1兆6666億円。東証1部の売買高は概算で14億2370万株。値上がり銘柄は940(47%)に対し値下がりは862(43%)、変わらずは173(8%)となりました。
指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>のほか、トヨタ<7203>、JT<2914>、キヤノン<7751>、日産自動車<7201>などが上昇。見直し買いを集めています。
一方、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンク、第一生命<8750>、ソフトバンク<9984>、三菱商事<8058>などが安く、指数の重しとなりました。
売買代金上位では、任天堂<7974>、ディー・エヌ・エー<2432>らが売られた半面、ソニー<6758>が堅調。バイオ関連のそーせいグループ<4565>も売り買いが交錯しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に医薬品、ゴム製品、食料品、精密機器、石油製品、鉱業、小売、倉庫運輸、電気機器、繊維製品、化学、輸送用機器、陸運などが並びました。
一方、値下がり上位に保険、海運、銀行、その他製品、証券商品、電気ガス、空運、情報通信、非鉄、卸売などとなっています。
個別では、月次評価のMonotaRO<3064>、決算評価で神島化学<4026>、自社株買いの参天製薬<4536>、格上げのマブチモーター<6592>、目標株価引き上げのバンダイナムコ<7832>などが物色されました。
新興市場では、モバイルファクトリー<3912>、アークン<3927>、CRIミドルウェア<3698>、カヤック<3904>、シリコンスタジオ<3907>、アスコット<3264>、日本ラッド<4736>、ベクター<2656>、ヒロセ通商<7185>、ガーラ<4777>、シノケングループ<8909>などが賑わっています。