株式市況「日経平均株価は32円安の続落 朝安から下げ渋り 東証1部値下がりは7割超と手仕舞い優位 ディーリングも活況」
昨晩の米国市場は下落。FOMC政策声明待ちの流れのなか、原油安とともにエネルギー関連の下落が相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比44.11ドル安の20,837.37ドル。ナスダック総合指数は18.97ポイント安の5,856.82ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株安とともにドルの上値が抑えられる展開。東京時間帯早朝では1ドル114円台後半、1ユーロ121円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、海外株安の流れを受けて売りが先行。日経平均株価始値は19528円の続落スタートに。
寄り付き後は、イベント警戒による手仕舞いも重しに。ただ、朝安から下げ渋る動きを見せました。
昼休みの円安推移とともに後場寄りも買いが先行、当局の資産購入期待も高まり、下げ幅を縮めてきています。
日経平均株価終値は、32.12円安の19,577.38円。東証1部の売買代金は概算で1兆6771億円。東証1部の売買高は概算で16億5020万株。値上がり銘柄は420(20%)に対し値下がりは1461(72%)、変わらずは123(6%)となりました。
指数続落で日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、中核銘柄のソニー<6758>、三菱商事<8058>、ブリヂストン<5108>、NTT<9432>なども安く、指数を押し下げています。
一方、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンク、ファーストリテイリング<9983>、KDDI<9433>、ホンダ<7267>などは底堅く推移しました。
売買代金上位では、監理銘柄指定の東芝<6502>は売り込まれたものの、賠償減額が継続視された三菱重工<7011>、コンテンツ関連のアエリア<3758>、新興軽量級のクラウドワークス<3900>が買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に石油製品、電気ガス、鉱業、鉄鋼、水産農林、紙パルプ、繊維製品、非鉄、電気機器、化学、卸売、金属製品、建設業、ガラス土石などが並びました。
一方、値上がりは海運、保険、その他製品、輸送用機器、小売、その他金融、銀行、食料品となっています。
個別では、決算銘柄のツルハホールディングス<3391>、増額のアミューズ<4301>、格上げのケーズホールディングス<8282>、目標株価引き上げの市光工業<7244>などが物色されました。
新興市場では、クラウドワークス<3900>、エルテス<3967>、ウェッジホールディングス<2388>、シンデン<3131>、セルシード<7776>、山王<3441>などが賑わっています。