株式市況「日経平均株価は76円安の続落 大台20,000円を割り込む 指数構成比率上位が軟調 決算銘柄の反応が目立つ」
昨晩の米国市場は軟調。モラー特別検察官が現在進行中のロシア疑惑捜査で大陪審を設置したとの報道を嫌気した売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比9.86ドル高の22,026.10ドル。ナスダック総合指数は22.30ポイント安の6,340.34ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ロシアゲート問題再燃とともに円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ130円台後半で推移しています。
東京株式市場では、1ドル110円割れの円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19949円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の大台割れで下値探りの動き。ただ、売りは続かず、朝安からは下げ渋る場面も見られました。
ただ、大台奪回ならず、今晩発表の米雇用統計への警戒も買い手控え要因となり、後場も安値もみあいに終始しています。
日経平均株価終値は、76.93円安の19,952.33円。東証1部の売買代金は概算で2兆1553億円。東証1部の売買高は概算で15億1500万株。値上がり銘柄は1107(54%)に対し値下がりは775(38%)、変わらずは140(6%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>なども軟調。指数を押し下げています。
一方、決算評価で三菱商事<8058>、三井物産<8031>、古河電工<5801>などが堅調。ただ、決算売りのカルビー<2229>、ディスコ<6146>、キリンホールディングス<2503>の下げも目立ちました。
売買代金上位では、増額実施の材料性でマツダ<7261>、決算評価のスズキ<7269>、クボタ<6326>など賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に水産農林、紙パルプ、ガラス土石、食料品、電気ガス、海運、化学、鉱業、保険、電気機器、不動産、医薬品、金属製品、石油製品などが並びました。
一方、値上がり上位は精密機器、空運、小売、その他製品、ゴム製品、サービス、建設、非鉄、その他金融、情報通信などとなっています。
個別では、決算銘柄ではニコン<7731>、テルモ<4543>、増額のホシデン<6804>、ゴールドウイン<8111>などが物色されました。
新興市場では、ASJ<2351>、アンジェス<4563>、アカツキ<3932>、ドリコム<3793>、アセンテック<3565>、ヘリオス<4593>、INEST<3390>、ビーマップ<4316>、田中化研<4080>などが賑わっています。