日経平均は50円安の反落 続伸スタートで4月以来の高値も6連騰ならず 中核銘柄に利益確定売り 好業績観測報道、決算銘柄に好反応
昨晩の米国市場はやや軟調。軟調な原油相場がエネルギー関連の重しとなったほか、決算売りが主導する流れとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比40..27ドル安の18,162.35ドル。ナスダック総合指数は4.58ポイント安の5,241.83ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ECB理事会後にユーロが軟化する一方でドルが堅調展開。東京時間帯早朝では1ドル104円台前半、1ユーロ113円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、ドルに対する円安推移を受けて買いが先行。日経平均株価始値は17283円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が4月以来の高値圏に到達。ただ、買いは続かず、小高い水準でのもみあいに終始しました。
やや上値は重く、後場では買い気も鈍る状況。大引け前には鳥取県中部を震源とする地震発生でリスクオフムードが強まり、日経平均株価もマイナスに転じています。
日経平均株価終値は、50.91円安の17,184.59円。東証1部の売買代金は概算で2兆320億円。東証1部の売買高は概算で18億2750万株。値上がり銘柄は723(36%)に対し値下がりは1117(56%)、変わらずは145(7%)となりました。
指数反落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が売り直される展開。トヨタ<7203>、ソニー<6758>、NTT<9432>なども安く、指数を押し下げています。
一方、好業績観測報道のオリエンタルランド<4661>が買われたほか、不動産の三井不動産<8801>、住友不動産<8830>なども堅調。三菱電機<6503>、信越化学<4063>が上昇しました。
売買代金上位では、任天堂<7974>が出尽くしに押された半面、メタップス<6172>、三菱自動車<7211>など先行き期待の高い銘柄が買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位にその他製品、情報通信、建設、その他金融、医薬品、食料品、水産農林、証券商品、鉄鋼、卸売、海運、保険、繊維製品、小売などが並びました。
一方、値上がりは空運、鉱業、紙パルプ、不動産、銀行、化学、金属製品、ゴム製品、機械となっています。
個別では、独SGLグループから黒鉛電極事業を取得の昭和電工<4004>、決算評価の安川電機<6506>、タカラバイオ<4974>などが物色されました。
新興市場では、ストライク<6196>、Jストリーム<4308>、グノシー<6047>、アトラエ<6194>、ドリコム<3793>、地盤ネット<6072>、ユビテック<6662>、NJHD<9421>、テリロジー<3356>、多摩川ホールディングス<6838>、アエリア<3758>などが賑わっています。