日経平均は228円高の反発 外部要因改善で前営業日権利落ち分埋める 中核銘柄に見直し進む 市況関連や金融関連、大型株に資金還流
昨晩の米国市場は続伸。OPECが8年ぶりの減産で合意し、原油相場上昇とともにエネルギー関連物色が相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比110.94ドル高の18,339.24ドル。ナスダック総合指数は12.84ポイント高の5,318.55ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株式上昇や年内利上げ観測の高まりとともにドルが強含み、東京時間帯早朝では1ドル101円台前半、1ユーロ113円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて見直し買いが先行。日経平均株価始値は16606円の反発スタートに。
寄り付き後は、節目16600円台を回復、5日移動平均線攻防を乗り切ると、戻り売りをこなして上値を追う動きを見せました。
後場も堅調展開が続いており、25日移動平均線を試す動きとなっています。
日経平均株価終値は、228.31円高の16,693.71円。東証1部の売買代金は概算で1兆8789億円。東証1部の売買高は概算で17億6092万株。値上がり銘柄は1370(69%)に対し値下がりは521(26%)、変わらずは87(4%)となりました。
外部要因改善による指数急反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクなどが見直されており、指数を押し上げています。
原油相場上昇を受けて鉱業株の国際石油開発帝石<1605>、総合商社の三菱商事<8058>、三井物産<8031>など市況関連も好調。素材株の新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>、ハイテクのアルプス電気<6770>なども賑わいました。
売買代金上位では、指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>が活況高。材料性で東京電力<9501>、トクヤマ<4043>、直近IPOのシンクロ・フード<3963>なども物色されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、鉄鋼、石油製品、非鉄、証券商品、その他金融、機械、卸売、金属製品、海運、電気機器、精密機器、不動産どが並びました。
一方、値下がりは空運、水産・農林、陸運、医薬品、保険の5業種に限られています。
個別では、決算評価で竹内製作所<6432>、英企業と銅加工事業買収の三菱マテリアル<5711>、増額のセガサミーホールディングス<6460>、格上げのアドバンテスト<6857>などが物色されました。
新興市場では、エナリス<6079>、シルバーエッグ<3961>、チェンジ<3962>、モブキャスト<3664>、カヤック<3904>、セラク<6199>、エージーピー<9377>、北川精機<6327>などが賑わっています。