日経平均は136円高の続伸 円安好感し25日移動平均線を試す 外需関連を中心に堅調展開 ノーベル賞関連、材料株物色も目立つ
昨晩の米国市場は反落。9月の米製造業景況指数が改善したものの、利上げ観測の高まりが売りが誘っています。
ダウ平均株価は、前営業日比54.30ドル安の18,253.85ドル。ナスダック総合指数は11.13ポイント安の5,300.87ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げ観測や経済指標好感のドル買いが優勢。東京時間帯早朝では1ドル101円台後半、1ユーロ114円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価始値は16661円の続伸スタートに。
寄り付き後は、上値を伸ばして日経平均株価の25日移動平均線に接近。堅調もみあいで推移しました。
後場寄りでは若干伸び悩んでいるものの、25日移動平均線攻防を確認。取引終盤では再び買い直されています。
日経平均株価終値は、136.98円高の16,735.65円。東証1部の売買代金は概算で1兆7528億円。東証1部の売買高は概算で15億6282万株。値上がり銘柄は1404(70%)に対し値下がりは441(22%)、変わらずは135(6%)となりました。
円安推移による指数続伸とともにトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>など外需関連が好調。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクも堅調で、指数を押し上げています。
日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>も揃って上昇。ハイテクの東京エレクトロン<8035>、東芝<6502>、日立<6501>、鉄鋼のJFEホールディングス<5411>なども買われました。
売買代金上位では、材料性の伝わった小野薬品工業<4528>、新興軽量級のブランジスタ<6176>、チェンジ<3962>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉄鋼、銀行、精密機器、鉱業、輸送用機器、海運、化学、電気機器、非鉄、証券商品、機械、ガラス土石、水産農林、その他金融、医薬品などが並びました。
一方、値下がりは電気ガス、不動産、陸運、空運、食料品、その他製品、紙パルプとなっています。
個別では、決算評価のディスコ<6146>、親会社の売却方針で日立国際電気<6756>、既存店好調のカワチ薬品<2664>などが物色されました。
新興市場では、チェンジ<3962>、ブランジスタ<6176>、FRONTEO<2158>、ナノキャリア<4571>、じげん<3679>、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>、ベクター<2656>、日本ラッド<4736>などが賑わっています。