日経平均株価は31円安の小幅続落 節目19400円を挟んでもみあい ボリューム不足で大型株から小型株に資金シフト 材料株が強い
先週末の米国市場は小幅反発。クリスマス前で市場参加者も少なく、小動きに終始しています。
ダウ平均株価は、前営業日比14.93ドル高の19,933.81ドル。ナスダック総合指数は15.27ポイント高の5,462.69ポイントで取引を終えました。
為替相場では、目立った変動はなく、東京時間帯早朝では1ドル117円台前半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因の変化に乏しいなか、売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は19394円の小幅続落スタートに。
寄り付き後は、物色も大型株から小型株への資金シフトが働く格好。値動きに着目したディーリングが主導しており、日経平均株価は小安い水準でのもみあいに終始しました。
後場寄りでは前営業日終値を試すも買い気に乏しく、小安い水準での推移が継続。大引け前にはプラス転換を果たすも買い気は続かず、大引けで売り直されています。
日経平均株価終値は、31.03円安の19,396.64円。東証1部の売買代金は概算で1兆6302億円。東証1部の売買高は概算で14億4186万株。値上がり銘柄は848(42%)に対し値下がりは1040(51%)、変わらずは117(5%)となりました。
指数小幅続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、中核銘柄のトヨタ<7203>、KDDI<9433>、三菱商事<8058>が安く、指数を押し下げています。
直近で人気化していたジャパンディスプレイ<6740>が続落。前営業日にストップ高していたエイトレッド<3969>なども軟調。物色も短期志向を強めました。
売買代金上位では、来年のアプリ投入計画の伝わった任天堂<7974>、協業関係のディー・エヌ・エー<2432>が好調。材料性でインタートレード<3747>、直近IPOのセグエグループ<3968>も賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に輸送用機器、石油製品、鉱業、鉄鋼、ガラス土石、銀行、非鉄、卸売、ゴム製品、証券商品、紙パルプ、情報通信、電気ガスなどが並びました。
一方、値上がりはその他製品、精密機器、医薬品、食料品、サービス、水産農林、不動産、小売となっています。
個別では、事業用地取得の日本エスコン<8892>、格上げのテレビ朝日<9409>、中国上海に統括会社設立のツムラ<4540>などが物色されました。
新興市場では、そーせいグループ<4565>、メタップス<6172>、ジグソー<3914>、シンシア<7782>、MSジャパン<6539>、モルフォ<3653>、セグエ<3968>、メイコー<6787>、セプテーニ<4293>、夢真ホールディングス<2362>、デジタルデザイン<4764>などが賑わっています。