日経平均株価は192円安の反落 円強含みで前営業日算出SQ値割れ 中核銘柄に調整広がる テーマ株、決算銘柄に短期資金向かう
先週末の米国市場は高安まちまち。金融関連が決算評価で買われたものの、エネルギー関連や不動産が売られるなど、まちまちな反応となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比5.27ドル安の19,885.73ドル。ナスダック総合指数は26.63ポイント高の5,574.12ポイントで取引を終えました。
為替相場では、軟調な小売指標を受けてドルが軟化、東京時間帯早朝では1ドル114円台前半、1ユーロ121円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、円強含みを受けて売り優勢の立ち上がり。日経平均株価始値は19219円の反落スタートに。
寄り付き後は、前営業日算出のSQ値19182.28円を上回る推移となったものの、円高推移とともに同水準を下抜くと、下げ幅を広げました。
後場では、大台19000円近辺まで水準を切り下げてきたものの、当局の資産購入期待とともに下げ渋る動きとなっています。
日経平均株価終値は、192.04円安の19,095.24円。東証1部の売買代金は概算で1兆8872億円。東証1部の売買高は概算で14億6955万株。値上がり銘柄は323(16%)に対し値下がりは1601(79%)、変わらずは80(3%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>なども軟調。指数を押し下げています。
新製品の先行き不透明感で任天堂<7974>、財務省の売り出し観測の日本郵政<6178>、工場火災発生の新日鉄住金<5401>、TOB価格失望の日立工機<6581>なども売られました。
売買代金上位では、大型受注が継続視されたさくらインターネット<3778>、材料人気継続のアスカネット<2438>などが人気化。インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>など買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、海運、鉱業、その他金融、石油製品、不動産、その他製品、保険、倉庫運輸、非鉄、精密機器、機械、証券商品、電気ガス、ガラス土石、ゴム製品などが並びました。
一方、値上がりは空運の1業種に限られています。
個別では、目標株価引き上げのローム<6963>、増額のダイヤモンドダイニング<3073>、グノシー<6047>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、リファインバース<6531>、リネットジャパン<3556>、エボラブルアジア<6191>、マイネット<3928>、メガネスーパー<3318>、IGポート<3791>、ユークス<4334>などが賑わっています。