株式市況「日経平均株価は176円安の続落 25日移動平均線割れ 外需関連、金融関連の下げきつい 新興軽量級に短期資金集中」
先週末の米国市場は堅調。金融関連やエネルギー関連が売られた半面、公益株や通信株が底堅く推移し、ダウ平均は11連騰を記録しています。
ダウ平均株価は、前営業日比11.44ドル高の20,821.76ドル。ナスダック総合指数は9.80ポイント高の5,845.31ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国債利回り低下とともに円買い圧力が高まり、東京時間帯早朝では1ドル112円台前半、1ユーロ118円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株上昇も円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19130円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の25日移動平均線を割り込んでおり、ひとまずは下値探りの動きに。大台19000円を割り込む場面も見られました。
ただ、午後から円買い圧力が後退しており、後場寄りから下げ渋る動き。それでも戻り売り圧力根強く、安値もみあいとなっています。
日経平均株価終値は、176.07円安の19,107.47円。東証1部の売買代金は概算で2兆1394億円。東証1部の売買高は概算で18億3833万株。値上がり銘柄は431(21%)に対し値下がりは1458(72%)、変わらずは113(5%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>なども売られており、指数を押し下げています。
円高推移とともにトヨタ<7203>、日立<6501>、ホンダ<7267>、パナソニック<6752>なども軟調。米国債利回り低下とともに金融関連の第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>、証券の野村ホールディングス<8604>なども売られました。
売買代金上位では、直近IPOのレノバ<9519>、新興軽量級のモバイルファクトリー<3912>、アスカネット<2438>が好調。東南アジア販売店拡大で三菱自動車<7211>なども買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に保険、鉱業、銀行、証券商品、不動産、石油製品、鉄鋼、海運、金属製品、非鉄、電気機器、繊維製品、その他金融、機械、ゴム製品、輸送用機器などが並びました。
一方、値上がりは小売、水産農林の2業種となっています。
個別では、格上げの日清食品ホールディングス<2897>、ディー・エヌ・エー<2432>、TOTO<5332>などが物色されました。
新興市場では、グリーンペプタイド<4594>、マイネット<3928>、MSジャパン<6539>、サイバーステップ<3810>、グレイステクノロジー<6541>、野村マイクロ<6254>、DWTI<4576>、セグエ<3968>、ミズホメディー<4595>などが賑わっています。