株式市況「日経平均株価は217円高の反発 戻り売りこなし大台19000円回復 前営業日調整の中核銘柄が切り返す 材料株やIPOの賑わい続く」
昨晩の米国市場は軟調。下院共和党がヘルスケア法案の採決を断念したことを嫌気した売りが主導しています。
ダウ平均株価は、前営業日比45.74ドル安の20,550.98ドル。ナスダック総合指数は11.64ポイント高の5,840.37ポイントで取引を終えました。
為替相場では、商品相場軟化とともにドルが底堅く、東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ120円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、ほぼ想定通りの米国株下落を確認。前営業日に売り込まれていた経緯から、見直し買いが先行。日経平均株価始値は19159円の反発スタートに。
寄り付き後は、3月期末の権利取り資金流入も確認されており、節目19200円台に乗せる場面も見られるなど、締まった展開となりました。
権利付き最終日で戻り売りをこなす動きもあり、後場も高値もみあいで推移しています。
日経平均株価終値は、217.28円高の19,202.87円。東証1部の売買代金は概算で2兆4150億円。東証1部の売買高は概算で19億13万株。値上がり銘柄は1804(89%)に対し値下がりは153(7%)、変わらずは54(2%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが切り返し、指数を押し上げています。
ドル円も見直されており、外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>、日産自動車<7201>なども反発。内需系のNTT<9432>、JAL<9201>、KDDI<9433>なども買われました。
売買代金上位では、任天堂<7974>が売り直されたものの、調査機関の評価でSUMCO<3436>、パナソニック<6752>が好調。アスカネット<2438>、ティーケーピー<3479>などが短期資金で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉱業、ゴム製品、ガラス土石、金属製品、化学、卸売、電気機器、証券先物、機械、繊維製品、サービス、保険、紙パルプ、銀行などが並びました。
一方、値下がりは石油製品の1業種に限られています。
個別では、好業績観測報道のリソー教育<4714>、カバレッジ再開の日新製鋼<5413>、新規カバレッジの新日本電工<5563>、目標株価引き上げのグンゼ<3002>などが物色されました。
新興市場では、ジーエヌアイグループ<2160>、ミクシィ<2121>、ACCESS<4813>、クラウドワークス<3900>、サイバーステップ<3810>、イード<6038>、FCホールディングス<6542>、アエリア<3758>、アイビー化粧品<4918>、システム情報<3677>などが賑わっています。