株式市況「日経平均株価は111円高の5日ぶり反発 後場寄りで大台2万円抵触 金融関連、外需関連に見直し買い 材料株、テーマ株に短期物色」
昨晩の米国市場は軟調。エネルギー関連やテクノロジー関連を中心に売られており、相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比14.66ドル安の21,359.90ドル。ナスダック総合指数は29.39ポイント安の6,165.50ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国金融政策イベント後の円買い圧力が後退。東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ123円台後半で推移しています。
東京株式市場では、円安推移を好感した見直し買いが先行。日経平均株価始値は19931円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19900円台に乗り直すも、戻り売りで高値もみあいが見られました。
午後に伝わった日銀金融政策決定会合は現状維持、イベント通過を好感した買いで後場寄りから買いが優勢。日経平均株価は一時大台2万円奪回を果たすも高寄りから伸び悩んでいます。
日経平均株価終値は、111.44円高の19,943.26円。東証1部の売買代金は概算で3兆1900億円。東証1部の売買高は概算で22億8556万株。値上がり銘柄は1237(61%)に対し値下がりは652(32%)、変わらずは129(6%)となりました。
指数反発でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が上昇。指数を押し上げています。
円安推移でパナソニック<6752>、キヤノン<7751>ら外需関連も堅調。内需系のNTT<9432>、KDDI<9433>、第一生命<8750>なども買われました。
売買代金上位では、日経平均株価入れ替え候補のセイコーエプソン<6724>、仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>、バイオ関連のアンジェスMG<4563>、ジーエヌアイグループ<2160>なども物色されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、証券商品、情報通信、精密機器、紙パルプ、倉庫運輸、繊維製品、銀行、保険、ガラス土石、機械、卸売などが並びました。
一方、値下がりは電気ガス、水産農林、小売、鉄鋼、建設、その他製品となっています。
個別では、格上げの日本電気硝子<5214>、資生堂<4911>、目標株価引き上げの大阪製鐵<5449>、教育用3Dプリンタ商品化のテクノ・セブン<6852>などが物色されました。
新興市場では、ジーエヌアイグループ<2160>、アカツキ<3932>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、中村超硬<6166>、マイネット<3928>、インターネットインフィニティー<6545>、アエリア<3758>、ネクストウェア<4814>、シンバイオ製薬<4582>、DWTI<4576>などが賑わっています。