株式市況「日経平均株価は22円高の反発 小幅高水準でのもみあい 中核銘柄は高安まちまち 材料株、投資判断銘柄がしっかり」
昨晩の米国市場はもみあい。FRBのストレステスト発表前で金融関連が売られた半面、オバマケア代替法案でヘルスケアが買われています。
ダウ平均株価は、前営業日比12.74ドル安の21,397.29ドル。ナスダック総合指数は2.73ポイント高の6,236.69ポイントで取引を終えました。
為替相場では、手掛かりに乏しく膠着。東京時間帯早朝では1ドル111円台前半、1ユーロ124円台前半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因に変化なく、売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は20152円の小反発スタートに。
寄り付き後は、買い気も乏しく、日経平均株価はマイナスに転じる場面もあるなど、方向感を欠く動きとなりました。
ただ、節目20100円レベルは底堅く、後場寄りでは前営業日同様に見直し買いを集める動き。小幅高水準でのもみあいとなっています。
日経平均株価終値は、22.16円高の20,132.67円。東証1部の売買代金は概算で2兆114億円。東証1部の売買高は概算で15億3220万株。値上がり銘柄は853(42%)に対し値下がりは1005(49%)、変わらずは164(8%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>が堅調。指数を下支えしています。
一方、ソフトバンク<9984>、トヨタ<7203>、東京エレクトロン<8035>、コマツ<6301>、三井住友FG<8316>などは軟調。2部降格見通しの東芝<6502>、格下げのキリンホールディングス<2503>なども売られました。
売買代金上位では、値嵩株の任天堂<7974>、村田製作所<6981>、カバレッジ開始のアイフル<8515>、アコム<8572>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位にその他製品、その他金融、ガラス土石、非鉄、機械、石油製品、精密機器、医薬品、倉庫運輸、銀行、輸送用機器、繊維製品などが並びました。
一方、値下がりは海運、水産農林、食料品、鉄鋼、サービス、建設、鉱業、小売、情報通信などとなっています。
個別では、新規カバレッジ開始の東洋紡<3101>、セメント販売好調の伝わった太平洋セメント<5233>、住友大阪セメント<5232>などが物色されました。
新興市場では、サイバーステップ<3810>、シリコンスタジオ<3907>、UMNファーマ<4585>、ディー・ディー・エス<3782>、MRT<6034>、オンキョー<6628>、フォーサイド<2330>などが賑わっています。