株式市況「日経平均株価は151円高の反発 大台、5日、25日移動平均線を奪回 円安推移で外需関連を中心に見直し 材料株も短期資金」
先週末の米国市場は上昇。注目された米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回る伸びとなり、買い優勢の展開となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比94.30ドル高の21,414.34ドル。ナスダック総合指数は63.62ポイント高の6,153.08ポイントで取引を終えました。
為替相場では、雇用統計を好感したドル上昇で1ドル114円台の円安推移となっており、東京時間帯早朝では1ドル114円台前半、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因改善を受けて買い先行の立ち上がり。日経平均株価始値は20070円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が大台20,000円を奪回しており、戻り売りと押し目買いで高値もみあいに終始しました。
午後の円安推移とともに後場一段高、日経平均株価は節目20100円台に乗り直す場面も確認されています。
日経平均株価終値は、151.89円高の20,080.98円。東証1部の売買代金は概算で2兆992億円。東証1部の売買高は概算で15億4025万株。値上がり銘柄は1411(69%)に対し値下がりは469(23%)、変わらずは140(6%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、外需関連のトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>なども買われており、指数を押し上げています。
海運業の事業再編で日本郵船<9101>、商船三井<9104>ら海運が好調。ハイテクの東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、村田製作所<6981>なども買われました。
売買代金上位では、円安推移で任天堂<7974>、コンテンツ関連のKLab<3656>が好調。材料株ではビーマップ<4316>、ASJ<2351>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、その他製品、ゴム製品、電気機器、証券商品、不動産、精密機器、金属製品、空運、ガラス土石、紙パルプ、非鉄、建設などが並びました。
一方、値下がりは石油製品、情報通信、水産農林、鉱業、銀行、小売となっています。
個別では、決算銘柄の吉野家ホールディングス<9861>、チヨダ<8185>、好業績観測報道のディスコ<6146>、格上げのコスモス薬品<3349>などが物色されました。
新興市場では、そーせいグループ<4565>、アカツキ<3932>、エディア<3935>、MRT<6034>、マイネット<3928>、ビリングシステム<3623>、ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>、シリコンスタジオ<3907>、ビーマップ<4316>、ラクオリア<4579>などが賑わっています。