株式市況「日経平均株価は34円安の3日続落 上値切り下げ続く ドル円下げ止まりも中核銘柄は売り買い交錯 材料株物色が中心」
昨晩の米国市場は軟調。利上げ観測の高まりとともにリスク回避姿勢が主導、金融関連にも売りが出ています。
ダウ平均株価は、前営業日比51.37ドル安の20,954.34ドル。ナスダック総合指数は21.58ポイント安の5,849.18ポイントで取引を終えました。
為替相場では、相次ぐ社債発行でドルが下げ止まる動き。東京時間帯早朝では1ドル113円台後半、1ユーロ120円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株安を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19337円の続落スタートに。
寄り付き後は、底堅いドル円相場とともに朝安から下げ渋る動き。ただ、買い気は鈍く、小安い水準でのもみあいに終始しました。
後場では、小安い水準でのもみあいから大引け前には前場安値レベルを探る動き。さえない展開となっています。
日経平均株価終値は、34.99円安の19,344.15円。東証1部の売買代金は概算で1兆9866億円。東証1部の売買高は概算で15億7596万株。値上がり銘柄は841(41%)に対し値下がりは985(49%)、変わらずは178(8%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が軟調。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>も安く、指数を押し下げています。
トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ブリヂストン<5108>ら外需関連も不振。ソフトバンク<9984>、NTT<9432>、KDDI<9433>ら通信関連が底堅く推移したものの、幅広い銘柄が売られました。
売買代金上位では、新製品の期待感継続で任天堂<7974>、売出し受渡日となったテンプホールディングス<2181>、東証1部復帰期待のシャープ<6753>、運賃値上げ報道のヤマトホールディングス<9064>、格上げのキヤノン<7751>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に非鉄、銀行、鉄鋼、ゴム製品、ガラス土石、化学、証券商品、金属製品、サービス、その他金融、空運、水産農林、輸送用機器などが並びました。
一方、値上がりは石油製品、鉱業、海運、倉庫運輸、その他製品、陸運、食料品、紙パルプ、保険となっています。
個別では、カバレッジ開始のJALUX<2729>、物語コーポレーション<3097>、格上げのオークマ<6103>、決算評価のピジョン<7956>などが物色されました。
新興市場では、ジーエヌアイグループ<2160>、アカツキ<3932>、ベガコーポレーション<3542>、アズジェント<4288>、アエリア<3758>、トレイダーズ<8704>、AKIBA<6840>、新日本建物<8893>などが賑わっています。