株式市況「日経平均株価は121円安の反落 節目19300円の攻防 中核銘柄には手仕舞い売り 電磁波シールド関連に人気」
昨晩の米国市場は高安まちまち。ハリケーン被害や北朝鮮情勢に対する懸念は根強く、売り買いが交錯しています。
ダウ平均株価は、前営業日比22.86ドル安の21,784.78ドル。ナスダック総合指数は4.55ポイント高の6,397.87ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドラギECB総裁がユーロ高に対する行動へ言及せず、ユーロドル上昇を受けてドル円は軟化。1ドル109円割れが確認されており、東京時間帯早朝では1ドル108円台前半、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、円高推移を受けて売り先行の立ち上がり。日経平均株価始値は19297円の反落スタートに。
寄り付き後は、SQ概算値は19278.13円の安値算出となったものの、日経平均株価が節目19300円台を試す動き。GDP下方修正の影響もあり、見直しは入りにくい状況となりました。
後場の日経平均株価も安値もみあい、前場安値を探る動き。週末の持ち越しを嫌った手仕舞いで大引け前には水準を切り下げています。
日経平均株価終値は、121.70円安の19,274.82円。東証1部の売買代金は概算で2兆7145億円。東証1部の売買高は概算で18億6042万株。値上がり銘柄は678(33%)に対し値下がりは1247(61%)、変わらずは101(4%)となりました。
日経平均株価反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が軟調。SQ算出に絡んだ思惑注文も加わり、商いが膨らんでいます。
外需関連のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、メガバンクの三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>なども下落。証券の野村ホールディングス<8604>、リチウムイオン電池関連の安永<7271>なども売られました。
売買代金上位では、米債務上限問題進展でコマツ<6301>が続伸。通信のKDDI<9433>、NTT<9432>なども底堅く、ヘッジ目的の買いで日経ダブルインバース<1357>なども買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に保険、鉄鋼、食料品、証券商品、紙パルプ、水産農林、不動産、海運、銀行、その他金融、非鉄、機械、石油製品、建設などが並びました。
一方、値上がりはその他製品、サービス、空運、医薬品、陸運となっています。
個別では、増額の東洋炭素<5310>、決算評価のコーセル<6905>、月次評価のラウンドワン<4680>、格上げのメタウォーター<9551>、材料性で小野薬品<4528>などが物色されました。
新興市場では、アカツキ<3932>、インフォテリア<3853>、ジーエヌアイグループ<2160>、アンジェス<4563>、ベステラ<1433>、トレイダーズ<8704>、山王<3441>、明豊エンタープライズ<8927>、INEST<3390>などが賑わっています。