株式市況「日経平均株価は104円安の反落 節目19800円を挟んでのもみあい 外需関連、金融関連が振るわず 決算評価銘柄に選別物色」
昨晩の米国市場は高安まちまち。トランプ大統領のロシアに対する情報漏洩問題が嫌気された半面、テクノロジー関連物色が継続しています。
ダウ平均株価は、前営業日比2.19ドル安の20,979.75ドル。ナスダック総合指数は20.20ポイント高の6,169.87ポイントで取引を終えました。
為替相場では、情報漏洩問題や軟調な住宅指標を受けてドル売りが優勢。東京時間帯早朝では1ドル112円台後半、1ユーロ124円台後半で推移しています。
東京株式市場では、前営業日に見直された経緯もあり、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は19806円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が直近安値レベルを試すも押し目買いを伴って下げ渋る動きを見せました。
ただ、昼休みの円高推移を受けて、後場寄りから再度売り直される展開に。再度下値を探ったものの、前場安値割れは回避し、大引け前には再度見直されています。
日経平均株価終値は、104.94円安の19,814.88円。東証1部の売買代金は概算で2兆4927億円。東証1部の売買高は概算で19億6447万株。値上がり銘柄は630(31%)に対し値下がりは1287(63%)、変わらずは98(4%)となりました。
指数反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが軟調。指数を押し下げています。
金融関連の第一生命<8750>、野村ホールディングス<8604、総合商社の三菱商事<8058>、三井物産<8031>なども売られた半面、JT<2914>、武田薬品<4502>、住友化学<4005>などが買われました。
売買代金上位では、決算評価でエムアップ<3661>、ブイ・テクノロジー<7717>、格上げの東京エレクトロン<8035>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に石油製品、海運、保険、証券商品、鉱業、卸売、銀行、非鉄、鉄鋼、倉庫運輸、ゴム製品、不動産、輸送用機器、ガラス土石などが並びました。
一方、値上がりは食料品、電気ガス、その他製品、建設の4業種となっています。
個別では、皇族婚姻期待でワタベウェディング<4696>、クラウディア<3607>、帝国ホテル<9708>など婚姻関連が好調。寿スピリッツ<2222>なども賑わいました。
新興市場では、ドリコム<3793>、ティーケーピー<3479>、グレイステクノロジー<6541>、ITBOOK<3742>、ビーグリー<3981>、うるる<3979>、ファイズ<9325>、アズジェント<4288>、アエリア<3758>、ケアサービス<2425>、メイコー<6787>などが賑わっています。