株式市況「日経平均株価は97円安の反落 5日、25日移動平均線をキープ 中核銘柄に利益確定売り 材料株、IPOに短期資金集中」
昨晩の米国市場は軟調。トランプ米大統領の長男が昨年のロシア人弁護士との面談に関連する電子メールを公開、米大統領選におけるトランプ陣営とロシアとのつながりの可能性を巡る報道が売り材料視されています。
ダウ平均株価は、前営業日比0.55ドル高の21,409.07ドル。ナスダック総合指数は16.91ポイント高の6,193.31ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株安とともにドルが下落、東京時間帯早朝では1ドル113円台後半、1ユーロ130円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、外部要因軟化とともに利益確定売りが先行。日経平均株価始値は20137円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目20100円台で安値もみあい。下値支持線も揃っており、売り買いが交錯しました。
ただ、午後からの円高推移とともに後場寄りから売り優勢、日経平均株価は後場一段安となったものの、5日移動平均線、25日移動平均線を下値支持に下げ渋る動きとなっています。
日経平均株価終値は、97.10円安の20,098.38円。東証1部の売買代金は概算で1兆9817億円。東証1部の売買高は概算で14億8042万株。値上がり銘柄は570(28%)に対し値下がりは1306(64%)、変わらずは145(7%)となりました。
指数反落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も安く、指数を押し下げています。
外需関連のトヨタ<7203>、日産<7201>、内需系のKDDI<9433>も売られた半面、前営業日にも買われていたキヤノン<7751>、ソニー<6758>などは底堅く推移しました。
売買代金上位では、材料人気で岡本硝子<7746>、IPOのソウルドアウト<6553>が活況。調査機関の評価でSUMCO<3436>、コンテンツ関連のKLab<3656>も賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に銀行、石油製品、その他金融、建設、陸運、空運、食料品、倉庫運輸、サービス、証券商品、不動産、精密機器、ガラス土石、電気ガスなどが並びました。
一方、値上がりはゴム製品、金属製品、鉱業、保険の4業種となっています。
個別では、決算評価や自社株買いでサイゼリヤ<7581>、大幅増益のディップ<2379>、エンジン部品加工機納入でエンシュウ<6218>などが物色されました。
新興市場では、ソレイジア・ファーマ<4597>、アンジェス<4563>、エヌ・ピー・シー<6255>、MRT<6034>、INEST<3390>、テイツー<7610>、アイフリーク<3845>、シノケン<8909>などが賑わっています。