株式市況「日経平均株価は94円高の続伸 大台、25日移動平均線を奪回 メガバンクら大型株の強さ目立つ 決算銘柄の上昇も」
昨晩の米国市場は上昇。好調な企業決算が買い材料視されたほか、金融関連の上昇も相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比72.80ドル高の21,963.92ドル。ナスダック総合指数は14.82ポイント高の6,362.94ポイントで取引を終えました。
為替相場では、製造業景況感指数が市場予想を下回ったものの、株高とともにドル円は底堅い動きに。東京時間帯早朝では1ドル110円台前半、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、米国市場上昇を受けて買いが先行。日経平均株価始値は20057円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が大台20,000円を奪回。ただ、買いは続かず、高寄りから伸び悩みました。
ただ、午後から円安推移が確認されており、後場寄りから買い直される展開。日経平均株価は前場高値を上抜き、節目20100円台に乗せる場面も確認されています。
日経平均株価終値は、94.25円高の20,080.04円。東証1部の売買代金は概算で2兆4510億円。東証1部の売買高は概算で17億1845万株。値上がり銘柄は1172(57%)に対し値下がりは719(35%)、変わらずは130(6%)となりました。
指数続伸、TOPIXの年初来高値更新でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、大型の任天堂<7974>、ファナック<6954>、トヨタ<7203>、KDDI<9433>、三菱商事<8058>なども堅調。指数を押し上げています。
米アップルの好決算でアップル関連の村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、アルプス電気<6770>のほか、日本電産<6594>やハイテクのキーエンス<6861>、ファナック<6954>、安川電機<5406>なども買われました。
売買代金上位では、決算評価のホンダ<7267>、JFEホールディングス<5411>、ローム<6963>が好調。短期資金で保土谷化学<4112>、神鋼鋼線<5660>なども賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に電気機器、鉄鋼、その他製品、化学、空運、機械、精密機器、ゴム製品、海運、その他金融、金属製品、輸送用機器、情報通信、ガラス土石などが並びました。
一方、値下がり上位は紙パルプ、不動産、水産農林、証券先物、鉱業、建設、倉庫運輸、陸運、銀行、サービス、電気ガス、非鉄などとなっています。
個別では、決算銘柄の参天製薬<4536>、コカ・コーラ<2579>、アウトソーシング<2427>、イーグル工業<6486>などが物色されました。
新興市場では、アンジェス<4563>、アカツキ<3932>、ASJ<2351>、インフォテリア<3853>、ドリコム<3793>、ユナイテッド<2497>、フリークアウト<6094>、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>、トレイダーズ<8704>、イメージワン<2667>、ビーマップ<4316>などが賑わっています。