日経平均株価は184円安の反落 外部要因軟化で前営業日上昇分帳消し 外需関連、ハイテク関連が軟調 ディーリング対象に短期資金シフト
昨晩の米国市場は急落。軟調な企業決算や利上げ観測の高まりとともにリスク回避の流れが強まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比200.38ドル安の18,128.66ドル。ナスダック総合指数は81.89ポイント安の5,246.79ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株安とともにドルが売り直される展開。東京時間帯早朝では1ドル103円台半ば、1ユーロ114円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因軟化を受けて前営業日上昇から売り直される展開。日経平均株価始値は16850円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日上昇分を消す立ち上がりから、下げ渋る動きに。ただ、前営業日安値レベルの窓埋めを果たすと戻り売りに押される流れとなりました。
後場も戻り売り優位の展開。中頃から一旦下げ止まったものの、大引けにかけて再度売り直されています。
日経平均株価終値は、184.76円安の16,840.00円。東証1部の売買代金は概算で1兆8761億円。東証1部の売買高は概算で17億1562万株。値上がり銘柄は326(16%)に対し値下がりは1562(78%)、変わらずは96(4%)となりました。
外部要因軟化による指数反落を受けてトヨタ<7203>、日産自動車<7201>、ソニー<6758>が軟調。三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などメガバンクも安く、指数を押し下げています。
韓国サムスン電子のスマートフォン回収に絡んでTDK<6762>、東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>も軟調。ソフトバンク<9984>、任天堂<7974>、ディー・エヌ・エー<2432>なども売られました。
売買代金上位では、マグネシウム電池関連のオリコン<4800>が活況高。コンテンツ関連のブランジスタ<6176>などに短期資金が流入しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、銀行、海運、保険、金属製品、非鉄、精密機器、石油製品、電気ガス、情報通信、その他製品、証券商品、化学、倉庫運輸、ゴム製品などが並びました。
一方、値上がりは水産農林の1業種に限られています。
個別では、月次確認のピーシーデポコーポレーション<7618>、決算評価のイズミ<8273>、ライフコーポレーション<8194>、三栄建築設計<3228>、薬王堂<3385>、ビットコイン関連のマネパ<8732>などが物色されました。
新興市場では、オリコン<4800>、ブランジスタ<6176>、エヌ・ピー・シー<6255>、バルニバービ<3418>、ロックオン<3690>、ベクター<2656>、エージービー<9377>、トレイダーズ<8704>などが賑わっています。