日経平均株価は109円高の反発 節目17400円台まで上値切り上げ 金融関連を中心に中核銘柄が堅調 決算銘柄など材料株も賑わう
昨晩の米国市場は軟調。米大統領選に備える動きや利上げ観測の高まりとともにポジション調整が進んでいます。
ダウ平均株価は、前営業日比29.65ドル安の18,169.68ドル。ナスダック総合指数は34.29ポイント安の5,215.97ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げ観測の高まりを追い風にドルが強含み。東京時間帯早朝では1ドル105円台前半、1ユーロ114円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、円安推移を好感した買いが優勢。日経平均株価始値は17448円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目17400円台乗せ。前営業日高値を上抜いており、上値追いの期待が高まったものの、高寄りからは上げ幅は限られており、高値もみあいに終始しました。
後場も方向感は欠き、節目17400円台を保つ動き。大引け前に強含んだものの、前場高値圏での値動きとなっています。
日経平均株価終値は、109.99円高の17,446.41円。東証1部の売買代金は概算で3兆1330億円。東証1部の売買高は概算で26億2881万株。値上がり銘柄は1370(69%)に対し値下がりは510(25%)、変わらずは105(5%)となりました。
指数反発で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンク、日経平均株価構成上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが揃って上昇。指数を押し上げています。
一方、花王<4452>、富士フイルム<4901>、サイバーエージェント<4751>、アイシン精機<7259>などが決算売りに押されました。
売買代金上位では、決算評価で野村ホールディングス<8604>、デンソー<6902>、オムロン<6645>が好調。ZMP関連のフューチャーベンチャーキャピタル<8462>も賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が上昇。値上がり上位に証券先物、保険、銀行、その他金融、空運、非鉄、機械、鉄鋼、繊維製品、石油製品、その他製品、医薬品、海運、卸売、輸送用機器、紙パルプ、電気機器、ゴム製品などが並びました。
一方、値上がり下位はガラス土石、水産農林、金属製品、精密機械、建設、鉱業、倉庫運輸となっています。
個別では、TOB期待のカルソニックカンセイ<7248>、決算銘柄の日立ハイテクノロジーズ<8036>、東京応化工業<4186>、セイコーエプソン<6724>、日立マクセル<6810>、カプコン<9697>、日立物流<9086>などが物色されました。
新興市場では、メディア工房<3815>、Jストリーム<4308>、ストライク<6196>、エナリス<6079>、チェンジ<3962>、FVC<8462>、マルマン<7834>、セプテーニ<4293>、NJ<9421>などが賑わっています。