日経平均株価は271円高の急反発 25日移動平均線、大台17000円を回復 中核銘柄にリスク回避の巻き戻し 決算銘柄も人気化を確認
先週末の米国市場は軟調。米雇用統計の予想下振れも前月上方修正で利上げ観測が強まったほか、米大統領選の不透明感から見切り売りに押されています。
ダウ平均株価は、前営業日比42.39ドル安の17,888.28ドル。ナスダック総合指数は12.04ポイント安の5,046.37ポイントで取引を終えました。
為替相場では、FBIがクリントン氏に訴追を求めないと伝え、トランプリスク後退とともに週明けからドルが上昇。東京時間帯早朝では1ドル104円台前半、1ユーロ115円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、前営業日に売り込まれた経緯から、週明けの円安推移とともに見直し買いが先行。日経平均株価始値は17126円の反発スタートに。
寄り付き後は、ここ連日の調整からの戻り売りが重しとなっているものの、日経平均株価は高値もみあいに終始しました。
後場も高値もみあいが継続。寄り付き高値を上回る場面もあるなど、取引終盤まで買い気が続いています。
日経平均株価終値は、271.85円高の17,177.21円。東証1部の売買代金は概算で1兆9716億円。東証1部の売買高は概算で17億6163万株。値上がり銘柄は1489(74%)に対し値下がりは423(21%)、変わらずは75(3%)となりました。
指数大幅反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らが揃って上昇。指数を押し上げています。
円安推移が好感されており、トヨタ<7203>、村田製作所<6981>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>なども見直される流れ。前営業日に売り込まれたマツダ<7261>、三菱商事<8058>なども切り返しました。
売買代金上位では、決算評価でスズキ<7269>、ライオン<4912>が人気化。短期資金集中でアルテック<9972>も賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に輸送用機器、ガラス土石、金属製品、機械、不動産、銀行、海運、精密機器、建設業、ゴム製品、電気機器、化学、陸運、証券商品、鉄鋼などが並びました。
一方、値下がりは水産農林、紙パルプの2業種に限られています。
個別では、決算評価でGMOペイメントゲートウェイ<3769>、アルペン<3028>、ジャックス<8584>、ミサワホーム<1722>、アシックス<7936>などが物色されました。
新興市場では、そーせいグループ<4565>、オウチーノ<6084>、モブキャスト<3664>、ストライク<6196>、ジグソー<3914>、フューチャーベンチャーキャピタル<8462>、ブロッコリー<2706>、平田機工<6258>などが賑わっています。