日経平均株価は0.42円高の小幅続伸 TOPIXは6日続伸を記録 金融関連に利食いも押し目買い確認 材料株などに短期資金が向かう
昨晩の米国市場は下落。金融関連に利益確定売りが出たほか、工業株の下落も重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比54.92ドル安の18,868.14ドル。ナスダック総合指数は18.96ポイント高の5,294.58ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドル上昇で1ドル109円台に乗せる場面があったものの、株式軟化とともに上値も重くなる格好。東京時間帯早朝では1ドル108円台後半、1ユーロ116円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株安とともに連日の上昇から利益確定売りが先行。日経平均株価始値は17766円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の節目17800円攻防から押し目買いで下げ渋ると前引け前にはプラス圏に浮上しました。
ただ、買いは続かず、後場寄りから売り直される展開。それでも押し目買い意欲は根強く、大引け前には再度プラス圏に浮上しています。
日経平均株価終値は、0.42円高の17,862.63円。東証1部の売買代金は概算で2兆4285億円。東証1部の売買高は概算で23億7012万株。値上がり銘柄は1069(53%)に対し値下がりは772(38%)、変わらずは144(7%)となりました。
メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが揃って軟化しており、指数の重しに。前営業日まで買い進まれた第一生命<8750>、三井住友トラスト<8309>など金融関連にも利益確定売りが出ています。
トヨタ<7203>、KDDI<9433>、ファーストリテイリング<9983>、コマツ<6301>なども振るわず。ただ、任天堂<7974>、ソフトバンク<9984>、JT<2914>、伊藤忠<8001>などが底堅く、相場を下支えしました。
売買代金上位では、バイオ関連のそーせいグループ<4565>、新興軽量級で材料人気の続くイグニス<6954>への短期資金流入が確認されています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に空運、鉱業、食料品、その他製品、陸運、電気ガス、海運、繊維製品、建設業、繊維製品、建設業、電気機器、情報通信、金属製品、水産農林などが並びました。
一方、値下がりは証券商品、保険、銀行、非鉄金属、その他金融、輸送用機器、機械などとなっています。
個別では、目標株価引き上げの不二製油<2607>、長谷工<1808>、材料性でジャパンディスプレイ<6740>、アイロムグループ<2372>、エンシュウ<6218>などが物色されました。
新興市場では、イグニス<3689>、モブキャスト<3664>、リファインバース<6531>、ブランジスタ<6176>、ユナイテッド<2497>、エボラブルアジア<6191>、FVC<8462>、ピクセル<2743>、放電精密加工研究所<6469>、メイコー<6787>などが賑わっています。