株式市況「日経平均株価は276円安の反落 大台19000円攻防も割り込む 中核銘柄が総じて軟調 材料株やIPOの短期売買は続く」
昨晩の米国市場は軟調。米下院共和党でヘルスケア法案への支持がまとまらず、税制改革期待が下支えしたものの、政策進展期待後退が重しとなっています。
ダウ平均株価は、前営業日比59.86ドル安の20,596.72ドル。ナスダック総合指数は11.05ポイント高の5,828.74ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国株安とともにドルも軟化。東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ119円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因軟化とともに売りが先行。日経平均株価始値は19071円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価の大台19000円割れが確認されたものの、23日安値レベルで踏みとどまる動きとなりました。
ドル円も下げ止まりつつあり、後場寄りから見直しが先行。日経平均株価の大台19000円攻防が確認されています。
日経平均株価終値は、276.94円安の18,985.59円。東証1部の売買代金は概算で2兆311億円。東証1部の売買高は概算で17億6293万株。値上がり銘柄は252(12%)に対し値下がりは1671(83%)、変わらずは87(4%)となりました。
指数反落で日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>などが下落。指数を押し下げています。
外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、富士重工業<7270>、日産自動車<7201>などが売り直される展開。内需系のJT<2914>、KDDI<9433>、NTT<9432>なども軟調に推移しました。
売買代金上位では、新製品好調で底堅い任天堂<7974>、ダイキン工業<6367>、直近IPOのビーグリー<3981>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が下落。値下がり上位に証券先物、保険、不動産、非鉄、海運、紙パルプ、鉄鋼、ガラス土石、石油製品、ゴム製品、その他金融、鉱業、サービス、銀行、金属製品などが並びました。
一方、値下がり下位は空運、水産農林、その他製品、精密機械、電気ガス、医薬品などとなっています。
個別では、決算評価でベルシステム24<6183>、カバレッジ開始のヒビノ<2469>などが物色されました。
新興市場では、うるる<3979>、シリコンスタジオ<3907>、フリークアウト<6094>、セラク<6199>、平田機工<6258>、セルシード<7776>、FCホールディングス<6542>、アイビー化粧品<4918>などが賑わっています。