株式市況「日経平均株価は104円安の反落 前営業日上昇分を帳消し 構成比率上位、ハイテク株安が響く 材料株、テーマ株に短期資金」
先週末の米国市場は高安まちまち。金融関連、エネルギー関連が買われた半面、テクノロジー関連の下げが目立っています。
ダウ平均株価は、前営業日比89.44ドル高の21,271.97ドル。ナスダック総合指数は113.85ポイント安の6,207.92ポイントで取引を終えました。
為替相場では、ドルの上値が重く、東京時間帯早朝では1ドル110円台前半、1ユーロ123円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、米国ハイテク株安を受けて東京市場もハイテク株を中心に下落。日経平均株価始値は19920円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が節目19900円の直近安値を試す動き。売り一巡後には下げ渋る動きとなりました。
後場では、後場寄りも戻り売りで節目19900円を試しており、安値もみあいが続いています。
日経平均株価終値は、104.68円安の19,908.58円。東証1部の売買代金は概算で2兆3132億円。東証1部の売買高は概算で17億8576万株。値上がり銘柄は896(44%)に対し値下がりは980(48%)、変わらずは142(7%)となりました。
日経平均株価反落とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が軟調。ハイテクの東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、SUMCO<3436>も安く、指数を押し下げています。
内需系のJT<2914>、第一生命<8750>、NTT<9432>らが堅調。ただ、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>らは振るわず、買い意欲に乏しい展開となりました。
売買代金上位では、材料性で東芝<6502>、バイオ関連のソレイジア<4597>が活況高。仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>は乱高下を見せています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に保険、石油製品、建設、食料品、紙パルプ、鉄鋼、海運、鉱業、電気ガス、繊維製品、医薬品、卸売、ゴム製品、水産農林などが並びました。
一方、値下がり上位はその他製品、電気機器、情報通信、精密機器、非鉄、金属製品、その他金融、機械、倉庫運輸などとなっています。
個別では、決算評価の積水ハウス<1928>、製品値上げの日本触媒<4114>などが物色されました。
新興市場では、グレイステクノロジー<6541>、ASJ<2351>、モルフォ<3653>、総医研ホールディングス<235>、フリークアウト<6094>、シンバイオ製薬<4582>、フィスコ<3807>、ブロードメディア<4347>などが賑わっています。