株式市況「日経平均株価は6円安の小反落 節目20200円レベルでは利食い 円高推移で外需関連が不振 テーマ資金も仮想通貨関連が軟化」
先週末の米国市場は上昇。米雇用統計が市場予想を下回ったものの、追加利上げ観測後退とともに堅調な展開となっています。
ダウ平均株価は、前営業日比62.11ドル高の21,206.29ドル。ナスダック総合指数は58.97ポイント高の6,305.80ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米雇用統計結果を受けて円買い圧力が高まっており、東京時間帯早朝では1ドル110円台半ば、1ユーロ124円台半ばで推移しています。
東京株式市場では、前営業日に買い進まれていた経緯から利益確定売りが先行。日経平均株価始値は20135円の反落スタートに。
寄り付き後は、押し目買いで日経平均株価が下げ渋り。前引け前にはプラス転換が確認されました。
ただ、前営業日後場高値レベルとなっている節目20200円近辺では利益確定売りが優勢、後場では再びマイナスに転じる場面もあり、もみあいに終始しています。
日経平均株価終値は、6.46円安の20,170.82円。東証1部の売買代金は概算で2兆3784億円。東証1部の売買高は概算で16億4811万株。値上がり銘柄は829(41%)に対し値下がりは1070(53%)、変わらずは118(5%)となりました。
日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、ハイテクの東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、SUMCO<3436>、日本電産<6594>などが堅調。指数を下支えしています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、外需関連のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>、ブリヂストン<5108>、マツダ<7261>などが軟調展開となりました。
売買代金上位では、材料性で任天堂<7974>、コンテンツ関連のKLab<3546>が活況高。一方で、仮想通貨関連のインフォテリア<3853>、リミックスポイント<3825>が売られています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に鉄鋼、輸送用機器、海運、証券商品、非鉄、石油製品、銀行、卸売、保険、不動産、ガラス土石、ゴム製品、鉱業などが並びました。
一方、値上がり上位はその他製品、小売、食料品、情報通信、サービス、建設、化学、医薬品、陸運などとなっています。
個別では、月次好調の良品計画<7453>、増額のカナモト<9678>、目標株価引き上げの安川電機<6506>、ホシデン<6804>、投資会社の大量保有でハーツユナイテッドグループ<3676>などが物色されました。
新興市場では、イグニス<3689>、サイバーステップ<3810>、プレシジョン<7707>、アカツキ<3932>、グレイステクノロジー<6541>、フィット<1436>、アクセルマーク<3624>、アエリア<3758>、アズジェント<4288>、ヤマノホールディングス<7571>、内外テック<3374>などが賑わっています。