株式市況「日経平均株価は9円安の小幅続落 節目19900円を挟んで膠着 ハイテク株安継続、内需関連に資金シフト 材料株に短期資金」
昨晩の米国市場は軟調。前営業日に続いてテクノロジー関連の下げが続いており、相場を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比36.30ドル安の21,235.67ドル。ナスダック総合指数は32.45ポイント安の6,175.47ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株安や金融政策イベントを控えてドル売りが主導、東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ123円台前半で推移しています。
東京株式市場では、外部要因軟化を受けて売り先行の立ち上がり。日経平均株価始値は19859円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日安値を試す動き。ただ、前営業日安値割れを回避、プラス圏に浮上する場面もあるなど、見直し買いを集めました。
後場では、前営業日後場でも攻防の見られた節目19900円を挟んでのもみあいが継続。膠着感を強めています。
日経平均株価終値は、9.83円安の19,898.75円。東証1部の売買代金は概算で2兆1192億円。東証1部の売買高は概算で16億1438万株。値上がり銘柄は1106(54%)に対し値下がりは748(37%)、変わらずは164(8%)となりました。
指数もみあいとともに中核銘柄は高安まちまち。メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らが底堅く推移した半面、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が売られています。
内需系のKDDI<9433>、NTT<9432>などは堅調。一方、外需系のキヤノン<7751>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>などが売られました。
売買代金上位では、売り出し価格決定のルネサスエレクトロニクス<6723>、コンテンツ関連のアカツキ<3932>、エムアップ<3661>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に石油製品、不動産、建設、鉱業、海運、その他金融、紙パルプ、陸運、銀行、小売、金属製品、保険、倉庫運輸、卸売などが並びました。
一方、値下がり上位は鉄鋼、精密機器、証券商品、非鉄、電気機器、情報通信、化学、ゴム製品などとなっています。
個別では、格上げのクボタ<6326>、TDK<6762>、スクウェア・エニックス<9684>、決算評価でシーズホールディングス<4924>などが物色されました。
新興市場では、ASJ<2351>、トランスジェニック<2342>、ホットリンク<3680>、アプリックス<3727>、チェンジ<3962>、ラクオリア創薬<4579>、ブロッコリー<2706>、テクノ・セブン<6852>などが賑わっています。