日経平均株価は106円高と3日ぶり反発 大台19000円割れから切り返す 中核銘柄の反応はまちまち 決算銘柄は内容で明暗も
昨晩の米国市場は高安まちまち。トランプ新大統領の大統領令を嫌気した売りが大型株に出たものの、テクノロジー関連物色が下支えしています。
ダウ平均株価は、前営業日比107.04ドル安の19,864.09ドル。ナスダック総合指数は1.07ポイント高の5,614.79ポイントで取引を終えました。
為替相場では、トランプ新大統領の通貨安誘導牽制発言で1ドル113円台割れの円高推移に。東京時間帯早朝では1ドル112円台後半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因悪化を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は18926円の続落スタートに。
寄り付き後は、円を売り直す動きも確認されており、日経平均株価は朝安から下げ渋る動き。前引けでは大台19000円奪回を果たしました。
後場の日経平均株価はプラス転換、円買い一服とともに節目19100円台に乗せてきています。
日経平均株価終値は、106.74円高の19,148.08円。東証1部の売買代金は概算で2兆5281億円。東証1部の売買高は概算で20億3217万株。値上がり銘柄は1162(58%)に対し値下がりは694(34%)、変わらずは146(7%)となりました。
指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が買われたものの、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクが続落。まちまちな反応となっています。
決算銘柄の任天堂<7974>、協業関係のディー・エヌ・エー<2432>も売られたほか、富士フイルム<4901>、アステラス製薬<4503>、村田製作所<6981>なども決算売りに押されました。
売買代金上位では、決算評価の三菱自動車<7211>、スタートトゥデイ<3092>、富士通<6702>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に鉄鋼、証券商品、電気ガス、繊維製品、空運、小売、機械、非鉄、金属製品、化学、食料品、紙パルプ、倉庫運輸、建設業などが並びました。
一方、値下がり下位にはその他製品、銀行、不動産、水産農林、精密機器などとなっています。
個別では、増額銘柄の日東電工<6988>、オムロン<6645>、決算銘柄の大同特殊鋼<5471>、ワタベウェディング<4696>、富士通<6702>、トクヤマ<4043>などが物色されました。
新興市場では、アカツキ<3932>、シャノン<3976>、DMP<3652>、キャリア<6198>、アライドアーキテクツ<6081>、ユナイテッド<2497>、セリア<2782>、メガネスーパー<3318>、テセック<6337>、スリー・ディー・マトリックス<7777>などが賑わっています。