日経平均株価は65円安の反落 下げ渋るもプラス転換ならず 中核銘柄調整が指数押し下げ 決算銘柄への個別物色目立つ
昨晩の米国市場は下落。欧州株安の流れが波及し、リスク回避姿勢が強まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比19.04ドル安の20,052.42ドル。ナスダック総合指数は3.21ポイント安の5,663.55ポイントで取引を終えました。
為替相場では、1ドル111円台の円高推移が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル111円台後半、1ユーロ120円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因軟化とともに売りが先行。日経平均株価始値は18844円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が直近安値を探る動き。安値18805円形成からは円買い圧力後退とともに下げ渋りました。
後場では、日経平均株価が前営業日終値近辺まで下げ幅を縮めたものの、プラス転換には至らず。円買い再燃とともに大引け前まで弱含んでいます。
日経平均株価終値は、65.93円安の18,910.78円。東証1部の売買代金は概算で2兆610億円。東証1部の売買高は概算で16億9448万株。値上がり銘柄は562(28%)に対し値下がりは1291(64%)、変わらずは149(7%)となりました。
指数反落とともに三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクが軟化。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>なども弱く、指数を押し下げています。
決算売りでトヨタ<7203>、JT<2914>、スクエニ<9684>も軟調。金融関連の野村ホールディングス<8604>、第一生命<9750>も売られました。
売買代金上位では、増額のディスコ<6146>、ディーリング対象のアエリア<3758>、場中開示の住友鉱山<5713>、決算銘柄の三菱地所<8802>などが買われています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位にその他製品、鉱業、輸送用機器、保険、小売、サービス、食料品、繊維製品、紙パルプ、海運、証券商品、倉庫運輸、銀行、ゴム製品などが並びました。
一方、値上がり上位は水産農林、空運、不動産、その他金融、電気ガス、非鉄、鉄鋼などとなっています。
個別では、増額修正の東邦亜鉛<5707>、日本ケミコン<6997>、決算銘柄のユナイテッドアローズ<7606>などが物色されました。
新興市場では、リネットジャパン<3556>、アライドアーキテクツ<6081>、サイバーステップ<3810>、アカツキ<3932>、TOKYOBASE<3415>、エボラブルアジア<6191>、エニグモ<3665>、ドリコム<3793>、DWTI<4576>、メガネスーパー<3318>などが賑わっています。