日経平均株価は1円安の反落 5日移動平均線上でもみあい 指数構成上位や中核銘柄は高安まちまち 個別材料株に短期資金集中
祝日休場明けとなった昨晩の米国市場は上昇。原油高とともにエネルギー関連が買われたほか、好調な小売業の決算評価も相場を押し上げています。
ダウ平均株価は、前営業日比118.95ドル高の20,743.00ドル。ナスダック総合指数は27.37ポイント高の5,865.95ポイントで取引を終えました。
為替相場では、欧州時間帯でのユーロ下落とともに円買い圧力が確認されており、東京時間帯早朝では1ドル113円台半ば、1ユーロ119円台後半の水準で取引されています。
東京株式市場では、強弱材料揃ったことで売り買い交錯の立ち上がり。日経平均株価始値は19419円の小幅続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価がマイナスに転じる場面もあり、買い気は強まらず、円買い圧力で下値を探る場面も確認されました。
ただ、午後からは円買い一巡とともに後場寄りも下げ渋る動き。それでも買い気は鈍く、前営業日終値近辺での水準探りに終始しています。
日経平均株価終値は、1.57円安の19,379.87円。東証1部の売買代金は概算で2兆1068億円。東証1部の売買高は概算で21億7480万株。値上がり銘柄は906(45%)に対し値下がりは920(45%)、変わらずは176(8%)となりました。
指数もみあいとともにソフトバンク<9984>、みずほFG<8411>らが買われた半面、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>らが安く、指数構成上位はまちまちとなっています。
トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>など外需関連はしっかり。ただ、値嵩株のキーエンス<6861>、内需系のKDDI<9433>などは売られました。
売買代金上位では、材料性で東芝<6502>、自社株買いの楽天<4755>、新興軽量級のJMC<5704>、格上げのJFEホールディングス<5411>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に海運、鉄鋼、繊維製品、サービス、水産農林、非鉄、ガラス土石、倉庫運輸、石油製品、卸売、医薬品、その他製品、電気機器などが並びました。
一方、値下がりは不動産、その他金融、紙パルプ、食料品、保険、陸運、証券商品、電気ガス、建設、精密機器などとなっています。
個別では、増配の日本水産<1332>、自社株買いの阿波銀行<8388>、格上げの日本ケミコン<6997>、目標株価引き上げの三井金属<5706>などが物色されました。
新興市場では、JMC<5704>、アスカネット<2438>、リファインバース<6531>、WASHハウス<6537>、エボラブルアジア<6191>、エディア<3935>、イントラスト<7191>、安江工務店<1439>、野村マイクロ<6254>、セグエ<3968>、テラ<2191>などが賑わっています。