日経平均は114円高の反発 買い手控え続くも売り方の買い戻し誘う メガバンクに見直し、アップル関連も好調 直近IPOに短期資金流入
昨晩の米国市場は上昇。アップルの大幅上昇や原油相場の反発を好感した買いを集めています。
ダウ平均株価は、前営業日比177.71ドル高の18,212.48ドル。ナスダック総合指数は75.92ポイント高の5,249.69ポイントで取引を終えました。
為替相場では、8月の米小売売上高が予想以上の減少となり、ドルが弱含み。東京時間帯早朝では1ドル102円台前半、1ユーロ115円台半ばの水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株上昇を好感した見直し買いが先行。日経平均株価始値は16458円の反発スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が小幅高レベルでのもみあいに終始。週末三連休前で買い気も高まりにくく、戻り売りも重しとなりました。
後場も水準探りが見られたあと、中頃から売り方の買い戻しが進み、上げ幅広げる動き。節目16500円台に乗せて引けています。
日経平均株価終値は、114.28円高の16,519.29円。東証1部の売買代金は概算で2兆1306億円。東証1部の売買高は概算で18億9425万株。値上がり銘柄は1410(71%)に対し値下がりは466(23%)、変わらずは101(5%)となりました。
指数反発とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>が見直されており、指数を押し上げています。
一方、不動産の三井不動産<8801>、三菱地所<8802>らが売られたほか、トヨタ<7203>、KDDI<9433>、富士重工業<7270>、三菱商事<8058>などが軟調に推移しました。
売買代金上位では、短期資金流入の任天堂<7974>が商いを集めたほか、アップル関連の村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、IPOの串カツ田中<3547>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に銀行、保険、精密機器、陸運、電気ガス、小売、電気機器、機械、医薬品、サービス、空運、鉱業などが並びました。
一方、値下がりは不動産、ガラス土石、輸送用機器、紙パルプ、鉄鋼、建設、非鉄となっています。
個別では、増額修正のアクセル<6730>、ニチハ<7943>、カバレッジ開始のDIC<4631>、神東塗料<4615>、格上げのジャパンディスプレイ<6740>などが物色されました。
新興市場では、直近IPOの串カツ田中<3547>、カナミックネットワーク<3939>、エナリス<6079>、エニグモ<3665>、平田機工<6258>、ハーモニックドライブ<6324>、コスモバイオ<3386>などが賑わっています。