株式市況「日経平均株価は51円高の反発 戻り売りで一時マイ転も切り返す 指数構成比率上位が下支え 資金シフトの直近IPOが強い」
昨晩の米国市場は堅調。原油相場上昇を受けてエネルギー関連が見直されており、相場を下支えしています。
ダウ平均株価は、前営業日比39.03ドル高の20,689.24ドル。ナスダック総合指数は3.93ポイント高の5,898.61ポイントで取引を終えました。
為替相場では、米国株上昇とともに円買い圧力が一巡しており、東京時間帯早朝では1ドル110円台後半、1ユーロ118円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、前営業日に大きく売り込まれた経緯から外部要因悪化一服とともに見直し買いが先行。日経平均株価始値は18900円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日後場下落分を埋める動き。ただ、朝高から上値を伸ばせず、堅調もみあいに終始しました。
午後からの円高推移とともに後場寄りから売りが優勢。後場では日経平均株価もマイナスに転じる場面があったものの、下値を売り込む向きは限られており、切り返して引けています。
日経平均株価終値は、51.02円高の18,861.27円。東証1部の売買代金は概算で2兆2324億円。東証1部の売買高は概算で18億9216万株。値上がり銘柄は730(36%)に対し値下がりは1154(57%)、変わらずは128(6%)となりました。
指数反発で日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、ソフトバンク<9984>、内需系のNTT<9432>、大東建託<1878>、KDDI<9433>、JT<2914>などが底堅く推移しています。
一方、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、外需関連のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>などが売られました。
売買代金上位では、材料浮上の東芝<6502>、直近IPOのファイズ<9325>などが短期資金で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に精密機器、情報通信、非鉄、鉄鋼、サービス、卸売、小売、電気ガス、陸運、建設業、電気機器、水産農林、海運などが並びました。
一方、値下がり上位には石油石炭、鉱業、空運、輸送用機器、銀行、その他金融、倉庫運輸、保険、紙パルプ、証券商品などとなっています。
個別では、決算評価の不二越<6474>、受注好感の大東建託<1878>、目標株価引き上げのHOYA<7741>、しまむら<8227>などが物色されました。
新興市場では、アスカネット<2438>、ユーザーローカル<3984>、オロ<3983>、ディー・ディー・エス<3782>、サイバーステップ<3810>、Aiming<3911>、夢展望<3185>、フルヤ金属<7826>、DWTI<4576>、オービス<7827>などが賑わっています。