株式市況「日経平均株価は195円安の続落 安値もみあいで年初来安値更新 中核銘柄にリスク回避圧力 防衛関連のテーマ人気続く」
昨晩の米国市場は軟調。シリア問題や北朝鮮問題の地政学的リスクの高まりとともにリスク回避の動きが強まっています。
ダウ平均株価は、前営業日比6.72ドル安の20,651.30ドル。ナスダック総合指数は14.15ポイント安の5,866.77ポイントで取引を終えました。
為替相場では、1ドル110円の大台割れが確認されており、東京時間帯早朝では1ドル109円台後半、1ユーロ116円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、円高推移を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は18592円の続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が前営業日安値を割り込み、直近安値を試す動き。直近安値更新後は下げ渋りました。
後場では、節目18500円攻防に。安値もみあいが確認されています。
日経平均株価終値は、195.26円安の18,552.61円。東証1部の売買代金は概算で2兆2136億円。東証1部の売買高は概算で19億2407万株。値上がり銘柄は221(10%)に対し値下がりは1722(85%)、変わらずは70(3%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>、ファナック<6954>なども軟調、指数を押し下げています。
円高推移で外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、日産自動車<7201>、キヤノン<7751>、SUBARU<7270>、ハイテクの日本電産<6594>、東京エレクトロン<8035>なども売られました。
売買代金上位では、東芝<6502>、シャープ<6753>が材料性で大商い。コンテンツ関連のアエリア<3758>、防衛関連の石川製作所<6208>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に石油製品、非鉄、輸送用機器、証券先物、ガラス土石、電気機器、卸売、化学、保険、精密機械、その他金融、機械、海運、繊維製品などが並びました。
一方、値上がりは水産農林、陸運、紙パルプの3業種となっています。
個別では、自社株買いのイズミ<8273>、三谷商事<8066>、決算評価のコーナン商事<7516>、スギホールディングス<7649>などが物色されました。
新興市場では、サイバーステップ<3810>、トレンダーズ<6069>、JMC<5704>、興研<7963>、オービス<7827>、重松製作所<7980>、細谷火工<4274>などが賑わっています。