日経平均は209円安の続落 米国株安、円高推移で押し目買い集まらず 中核銘柄に利益確定売りが広がる ノーベル賞関連に短期資金集中
先週末の米国市場は下落。エネルギー関連やアップル下落が指数を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比131.01ドル安の18,261.45ドル。ナスダック総合指数は33.78ポイント安の5,305.75ポイントで取引を終えました。
為替相場では、利上げ見送りの影響でドルの上値も限られており、東京時間帯早朝では1ドル100円台後半、1ユーロ113円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、米国株安を嫌気した売りが先行。日経平均株価始値は16707円の続落スタートに。
寄り付き後は、押し目買い意欲は高まらず、日経平均株価はジリ安商状で推移しました。
後場の日経平均株価は前場安値を割り込む場面もあるなど、押し目買い意欲はより低下。大引け前には下げ幅を広げています。
日経平均株価終値は、209.46円安の16,544.56円。東証1部の売買代金は概算で1兆6944億円。東証1部の売買高は概算で15億2635万株。値上がり銘柄は527(26%)に対し値下がりは1326(67%)、変わらずは124(6%)となりました。
指数続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も続落。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>も安く、指数を押し下げています。
外需関連のトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>なども下落。スマートフォン関連の村田製作所<6981>、TDK<6762>、アルプス電気<6770>なども売られました。
売買代金上位では、ノーベル賞関連人気で小野薬品工業<4528>、シンバイオ製薬<4582>などが賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に保険、鉱業、空運、海運、銀行、非鉄、紙パルプ、ガラス土石、石油製品、電気機器、機械、不動産、陸運、ゴム製品、精密機器などが並びました。
一方、値上がりは医薬品、繊維製品の2業種に限られています。
個別では、新買収提案のさが美<8201>、格上げのニコン<7731>、ニチレイ<2871>、投資ファンドの大量保有で東京鐵鋼<5445>、月次好調のハイデイ日高<7611>などが物色されました。
新興市場では、リファインバース<6531>、アキュセラ<4589>、セラク<6199>、サンバイオ<4592>、シンバイオ製薬<4582>、SJI<2315>、アサカ理研<5724>、田中化学研究所<4080>などが賑わっています。