株式市況「日経平均株価は87円安の大幅続落 節目19300円攻防から下げ渋り 中核銘柄、外需関連に見切り売り 調整先行銘柄の下落限定的」
昨晩の米国市場は高安まちまち。ハリケーン被害への懸念で保険株が売られたものの、エネルギー関連は上昇しています。
ダウ平均株価は、前営業日比5.27ドル安の21,808.40ドル。ナスダック総合指数は17.37ポイント高の6,283.02ポイントで取引を終えました。
為替相場では、早朝の北朝鮮ミサイル発射を嫌気したドル売り、円買い圧力が急速に高まっており、東京時間帯早朝では1ドル108円台半ば、1ユーロ130円台前半で推移しています。
東京株式市場では、地政学的リスクの高まりによる見切り売りが先行。日経平均株価始値は19319円の大幅続落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が直近安値割れで日経平均株価の200日移動平均線の攻防に。節目19300円を試す動きとなりました。
後場も安値もみあいでの推移から、大引けにかけて下げ渋っています。
日経平均株価終値は、87.35円安の19,362.55円。東証1部の売買代金は概算で1兆8160億円。東証1部の売買高は概算で13億8700万株。値上がり銘柄は881(43%)に対し値下がりは989(48%)、変わらずは144(7%)となりました。
指数大幅続落とともにメガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>などが下落。指数を押し下げています。
急速な円高圧力とともにトヨタ<7203>、任天堂<7974>ら外需関連、ハイテクの村田製作所<6981>、SUMCO<3436>、日本電産<6594>なども下落。内需系のセブン&アイ<3382>、KDDI<9433>なども売られました。
売買代金上位では、インバース型ETFの日経ダブルインバース<1357>が堅調。ソニー<6758>、日産自動車<7201>、ファナック<6954>なども底堅く推移しています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がり上位に紙パルプ、保険、証券商品、石油製品、倉庫運輸、その他製品、小売、不動産、ゴム製品、輸送用機器、その他金融、情報通信などが並びました。
一方、値上がりは建設、サービス、医薬品、ガラス土石、水産農林、食料品、鉄鋼、精密機器、空運などとなっています。
個別では、分割実施のアウトソーシング<2427>、増配のOBARA<6877>、自社株買いの北國銀行<8363>、目標株価引き上げの資生堂<4911>、デンカ<4061>などが物色されました。
新興市場では、レノバ<9519>、ACCESS<4813>、アクセルマーク<3624>、アセンテック<3565>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、ディー・ディー・エス<3782>、メイコー<6787>、セリア<2782>、UTグループ<2146>、カイカ<2315>などが賑わっています。