日経平均は136円高の続伸 5日線に沿って陽線転換、一時18500円乗せ 中核銘柄が総じて上昇 通信業者で明暗、低位材料株も活況
昨晩の米国市場は上昇。金融関連物色が継続、ダウ工業株30種平均が連日の最高値を更新しています。
ダウ平均株価は、前営業日比35.54ドル高の19,251.78ドル。ナスダック総合指数は24.11ポイント高の5,333.00ポイントで取引を終えました。
為替相場では、株高でドルが底堅く、東京時間帯早朝では1ドル114円台前半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、外部要因進展とともに買いが先行。日経平均株価始値は18434円の続伸スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価が上値を伸ばして前営業日高値を上回る場面が見られたものの、上値追いには慎重ムードに。高値もみあいが続きました。
後場では、高値もみあいが継続。利益確定売りも限られており、大引け前には再び強含み、節目18500円に乗せる場面も見られています。
日経平均株価終値は、136.15円高の18,496.69円。東証1部の売買代金は概算で2兆6919億円。東証1部の売買高は概算で24億66万株。値上がり銘柄は1483(74%)に対し値下がりは422(21%)、変わらずは86(4%)となりました。
指数続伸でメガバンクの三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、外需関連のトヨタ<7203>、東芝<6502>、キヤノン<7751>、パナソニック<6752>なども買われており、指数を押し上げています。
一方、固定通信業者買収観測のKDDI<9433>、同業のNTT<9432>、NTTドコモ<9437>が売られたほか、値嵩株のSMC<6273>も軟調に推移しました。
売買代金上位では、トランプ新大統領と孫社長の会談でソフトバンク<9984>、東証1部復帰期待のシャープ<6753>が材料性で賑わっています。
セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がり上位に電気ガス、銀行、証券商品、海運、石油製品、輸送用機器、その他金融、ガラス土石、鉄鋼、電気機器、保険、鉱業、不動産、空運、倉庫運輸などが並びました。
一方、値下がり業種は水産農林、医薬品、ゴム製品、食料品の4業種に限られています。
個別では、欧州同業買収の関西ペイント<4613>、格上げのマネックス<8698>、りそな<8308>、トプコン<7732>などが物色されました。
新興市場では、メタップス<6172>、グリペプ<4594>、イグニス<3689>、チェンジ<3962>、シルバーエッグ<3961>、ベクター<2656>、テリロジー<3356>、オートウェーブ<2666>などが賑わっています。